t良書との出会い④
Posted on 2014年3月9日
『風のHEROES
~車いすダンスの軌跡~』
車いすダンス「ジェネシスオブエンターテイメント」の公演を観に行って参りました。本当に、素晴らしい!!感動しました!!
「ジェネシスエンターテイメント」は、17年前、たった3人でスタートしました。障がい者と健常者が、一緒になって踊るダンス。「助ける者」と「助けられる者」じゃなく、それぞれが主役として、可能性を開いていく。むしろ、ダンスは、それぞれが相手を助け、呼吸をあわせていかないと、上手には踊れないそうです。車イスの方が、スピンもきれいに素早く回れます。でも不得意な動きもあります。それぞれの良さを活かしあっていく。そこにあるのは、決して「福祉」の世界ではありません。あくまで、一人一人が主役の、「芸術」の世界です。
突然の事故で自由を失い、死ぬことばかり考えていた青年。生まれつきの病気で、残酷なまでに、いじめられ続けてきた少女。彼ら彼女らがダンスに出会い、人生を変えていく。ダンスも「切れ切れ」でしたが、何よりも、一人一人のダンサーの輝いている姿の裏側には、決して平たんではない人生があり、それぞれの物語があること。それが、ダンスの表現から溢れ出ていて、観ていて涙がこぼれました。
「ジェネシス」はこの17年間、長い間、理解もされず、愛されず、食べるものにも事欠く日々が続いたそうです。それでも諦めず、一つ一つを大事にしながら、本当に少しずつ、共感の輪を広げていきました。そして今や、「ジェネシス」のダンサーは、全日本選手権優勝、世界大会8位にまでなり、その「ダンス」で、感動を与え続けています。
そしてその、苦闘の17年間と、これからの未来への軌跡をまとめた一冊の本、それが「風のHEROES」です。本日、購入して、一気読みしてしまいました。みなさんも、是非、ググってみてください。
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