t公共施設等FM講演会(2)

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2015年 8月 2日



 本日は、昨日に引き続き、公共施設等ファシリティマネジメント講演会の報告を致します。


 まずは、泉南市の現状ですが、最大人口は2005年の65,944人をピークに微減。2013年では64,278人となっています。また、最大児童生徒数は、1985年に9,685人だったのが、2013年では6,170人となり、ピーク時の6.5%で確実に少子化傾向です。


 公共建築物の現状では、学校教育系施設が47%と最も多く、次に住宅施設の15%、保健・福祉施設が10%。子育て支援施設と行政系が8%で続いています。


 一方、財政の根幹を成す市税収入は、ピーク時には100億円あったものが現在は、90億前後となっており、扶助費の増大が顕著であり、普通建設事業費の割合は年々ジリ貧となっています。このような状況で、単純に現行の公共建築物を維持し、改修更新に必要なコストは、40年間での整備額は約1,806億円。年平均45.2億円が必要とされています。非常に厳しい数字です。逆立ちしても賄える金額ではありません。


 さて、講演会の第2部は、パネルディスカッションでしたが、コーディネーターに泉南市公共施設等最適化推進委員会委員長で、大阪樟蔭女子大学学芸部教授の辻壽一氏、内藤先生もそのまま加わり、竹中市長、和歌山大学システム工学部准教授で、泉南市公共施設等最適化推進委員会の委員であります、小川宏樹氏。その他、最適化推進委員の皆さんもパネリストとして参加されていました。


 パネルディスカッションは、辻先生の進行によって、テーマごとに語られ、また、事前に集めた参加者からの質問に答えていく形をとっていました。


 テーマは、「建物と機能の分離」や「公共施設の最適化」、「公共施設の広域化」等について話し合われたのですが、先進事例として、内藤先生からご紹介あったのは、ある自治体では学校のプールを廃止し、民間の施設を利用し、同時に民間の専門の指導員による指導をして頂いているところがあると紹介がありました。


 竹中市長は、泉南市で現在行っている、夏休み期間の一般開放プール事業について、年々利用者が減少している点を指摘しながら、1000万円の投資について疑問を呈していました。


 実は、私も、一般開放事業について、廃止とは言っていないのですが、少し我慢をして頂き、その財源で小中学校のエアコンの整備をすることに関しての提案をしたことがあります。しかし、これとそれは話が別とやじる、議員・党の方達がいたのですが、そんなことを言っている間は、何もできないのが現状という認識に立たねばなりません。


 最後に、辻先生から、ファシリティマネジメントを推進する上で、3つのキーワードの話をしていましたのでご紹介します。


 1、未来をつくるものにする。(子供たちにとって)2、高齢者を守るものにする。3、生活を豊かにする。厳しい財政の中で、知恵を借りて全市あげて取り組んで行きたい。と、締めくくられました。


 今後、泉南市では、住民説明会として、公共施設のこれからを考えてみませんかとして、8月22日(土)に10:00~12:00信達公民館で、同じ日に14:00~16:00樽井公民館で。8月23日(日)10:00~12:00新家公民館で、8月30日(日)10:00~12:00西信達公民館で各々開催されます。


 皆様、是非ご参加して下さい。そして、一緒に泉南市の次のまちづくりを考えましょう。

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