t子どもホスピス

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2016年2月29日



日本でも初めてと言われる、寄付による「子どもホスピス」が、地元鶴見区で開所されます。完成披露の前に訪れて、いろいろとお話を聞かせて頂きました。
 小児がんや難病の子供たちの多くは、病状が一定程度「停滞」すると、病院から退院させられてしまいます。家で療養生活を送り、どこにも行けない。そうした子供たちやご家族に、出かける場所、皆とつながる場所をつくろうというのが、この「子どもホスピス」の意義です。だから、ここは「医療」を提供する場所ではありません。
 この施設を利用するのは、残念ながら亡くなっていくであろうと判断された子どもたちです。子どもは、どんな状況でも最後の瞬間まで成長を続けます。だから、大切な残された時間でも、より深く生きる、「Living Deep」を提供したい。子ども達やご家族に、「思い出」を提供したい。理事長ご自身のつらい体験から、それをかなえられる施設をつくろうと決意され、取り組まれたのがこの施設です。
 「子どもホスピス」と言った場合、現在あるのは「医療型」のホスピスです。国や自治体からの補助金、あるいは医療保険からの支出を前提としているため、施設の運営や予算の使い方には、たくさんの制限があります。たとえば施設の中は給付の対象だけど、子ども達を外に散歩に連れていくと対象から外れる。あるいはクラスメートたちと過ごす場所を提供することは、制度として認められないなど。
 もしこれを「寄付」で賄うことができれば、子どもたち、ご家族のニーズにあった事業を展開できる。そう決意して、理事長が各企業を回り、寄付を集めました。その思いに共感して下さる皆さんの善意によって、5000平米の土地、3000平米の木造2階建ての、温もりある優しい施設が完成しました。利用料は無料。ただ、運営は寄付に頼っているため、この施設が成功するかどうかは、皆さんの善意にかかっているこのこと。もし宜しければ、ホームページにアクセスしてみてください。

http://kodomohospice.jp/#/top

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