t鉄と競争力と地球温暖化

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2016年5月17日



若手議員で、早朝に勉強会を開催しています。今回は、「地球温暖化」について。

日本は、長期的目標として2050年までに80%の温室効果ガスを削減するとしています。
そのためには、「運輸」分野ではガソリン車やディーゼル車を電気自動車に、「業務」分野ではオフィスのガス暖房をやめ、「家庭」分野ではすべてオール電化にする必要があります。
でも、すべてが電気に置き換わったとしても、その電気を作る発電所で大量の二酸化炭素を出すのであれば、意味がありません。石油や石炭によるエネルギーから、よりクリーンなエネルギーに変えてはじめて、こうした各分野の努力に意味が出てくるんです。

CO2排出が一番大きいのが、「産業」分野です。その中でも、鉄鋼業は圧倒的。日本の建物や自動車には、質の良い日本の鉄が使われており、これを海外産の鉄に変えることは、産業全体の競争力を落とすことになってしまいます。
競争力を維持したうえで、どうやって二酸化炭素を減らしていくか。CO2を地中に埋めてしまうCCSという技術も議論になりました。でも、1プラント年間10万トン程度の容量ということだったので、我が国鉄鋼業の年2億トンの排出量をカバーするのは、正直、難しいでしょう。やはり、鉄のリサイクル技術を磨くほうが有望かもしれません。

引き続き、政策の議論を行っていきたいと思います。

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