t駅前商業ビルの活性化について

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2016年 9月 30日



【質問】
駅前商業ビルの活性化についてお尋ねします。

中心市街地等における駅前商業ビルは、たくさんのテナント事業者とかかわりがあるうえ、来街者も多く、まちづくり、産業振興、雇用促進等において大きな影響力があります。そういう観点で、豊中駅前と千里中央地域の駅前商業ビルの活性化についてお尋ねします。

はじめにエトレ豊中にかかる豊中都市管理株式会社の決算についてお尋ねしたいと思います。豊中都市管理株式会社の平成27年度事業決算は、営業利益1240万円の赤字、経常利益1175万円の赤字となりました。特に、商業床賃貸事業で逆ザヤ状態となっており、空き床が多いことが大きな原因となっているのではないでしょうか。以前の議会質問において、豊中市の玄関口ともいえるエトレ豊中の重要性を確認しましたが、このままでは心配していた通り、近い将来商業施設のマーケットからの退場を余儀なくされるのではないかと危惧いたします。そこでお尋ねします。当該事業年度、赤字になった要因と、それに伴う今後の対策について、豊中都市管理株式会社に確認している内容をお聞かせください。

【答弁】
豊中都市管理(株)の平成27年度決算ですが、前年度に比ぺ、駐車場事業や商業床賃貸事業で減収となったことが大きな原因で、営業利益が1240万円、経常利益が1175万円の赤字となりました。


豊中都市管理(株)から赤字の主な要因は、エトレ豊中の利用者の減少により、駐車場収入が減少していること、また、商業床の空床の増加による賃料収入の減並びに各テナントからの賃料収入と床の持ち主への賃料支払額に差異、いわゆる逆ざや伏態となっていること。

今後の対応策につきましては、駐車場事業については、料金体系の見直しや、わかりやすい駐車場サインの設置等により、駐車場利用者の拡大を図ると共に、管理委託料の削減をはじめとした管理運営経費のより一層の縮減にも努めます。また、商業床賃貸事業につきましては、お客様のニーズに合ったテナントリーシングや、逆ざやの解消に向けた協議を関係団体と進めており、エトレ豊中専門店街の商業振興が図れるよう、販売促進活動を行って行く、との報告を受けております。

【質問】
当面の対策では空き床をなくしていくことが数値改善の近道ではないでしょうか。そのため、定期建物賃貸借の契約期間を考慮して、賃料を柔軟に見直すようなことができるのでしょうか。また、将来的に、床の区分所有を切り替えていくようなことを考えているのでしょうか。この点について、豊中都市管理株式会社に確認している内容をお聞かせください。

【答弁】
現在、賃料につきましては、柔軟な見直しができるよう、床所有者と協議を行っており、区分所有者の切り替えにつきましても、エトレ豊中が、より一層の賑わいと活力を創出するためには、これまでの「専門商店街」のー体運営など、お客様の要求に見合った店舗を配置し、「集客力」を作り出すための「マネジメント」の根本的な見直しを行うと共に、不動産賃貸事業から商業施設としての経営管理に転換していくこと等も検討しており、そのような観点から、区分所有者を含めたエトレ豊中専門店街の商業振興の在り方について、豊中市や関係団体等と協議していきたい。との報告を豊中都市管理㈱から受けています。

【質問】
エトレ豊中は、豊中市の中心市街地の活性化において重要であると思います。また、豊中市は豊中都市管理株式会社の60%の株を保有する大株主です。つまり豊中都市管理会社は、豊中市が考える中心市街地活性化計画を十分に考慮して経営を行う立場にあると思います。このことを踏まえ、豊中市は、中心市街地の活性化においてエトレ豊中のあり方をどう考えているのか、お考えをお聞かせください。

【答弁】
豊中市は、豊中都市管理(株)の株主であり、駐車場事業を指定管理者として委託している立場であることから、豊中都市管理(株)と定期的に協議を行い、商業床の賃貸経営や、空き床所有者万との家賃改定をはじめ。賃貸床の一体的な管理・運営の可能性等につい七も意筧交換を実施し、逆ざやの解消を図るよう議論をしております。

また、第4次総合計画を策定する中で、豊中駅周辺のまちの再整備についての勉強会で、豊中都市管理(株)の職員も交えて、調査・検討を行っており、中心市街地の活性化に必要な機能と空き床の解消についても議論しているところでございます。

引き続き 市としましては、エトレ豊中が、より魅力のある施設となり、集客力を向上できるよう、庁内関係課と連携するとともに、豊中都市管理(株)の経営改善についても協働し、中心市街地の活性イビにつながるよう検討して参ります。

【質問】
4問目質問します。千里中央地域においては、歴史あるショッピングモールの建て替えが大きな課題だと思います。その点については、それぞれの企業が建て替えを検討されている状況と思います。ただこの地域は、テナントの代替となる区画を紹介しづらいことや、契約内容が古く退店交渉もしづらいことで、建て替えを含めた活性化事業は困難を伴うのではと推察しています。そのような状況の中、昨年度策定された千里中央地区活性化基本方針では「平成32年度千里中央のまちびらきを目指す」と打ち出されておりますが、平成32年のまちびらきとはどのようなことを想定されているのでしょうか。豊中市のお考えをお聞かせください。

【答弁】
千里中央地区につきましては、平成25年度に千里中央地区活性化ビジョンを策定し、その実現に向け、平成26年度は千里中央地区活性化勉強会を、翌平成27年度には、東町の地権者及び関連事業者21者に参加いただき千里中央地区活性化検討会を立ち上げ、議論を進め、その取り纏めとして「千里中央地区活性化基本方針」を、検討会として策定したところでございます。基本方針では、「平成32年度の千里中央まちびらきを目指す」ということと、「官民協働の推進体制を構築する」ということの2点の方針を掲げており、今年度は基本方針に基づき、7月に「千里中央地区活性化協議会」を立ち上げるとともに、具体的な取り組みを進める場として「千里中央地区エリアマネジメント部会」を設置いたしました。 協議会及び部会におきましては、平成32年度のまちびらきを目指すにあたり、より具体的な将来像を関係者で共有するため「千里中央地区活性化基本計画」の策定に取り組みます。また、まちのポテンシャル向上に資するエリアマネジメント活動について検討すること、そして、具体的な活動のーつとして、「都市再生安全確保計画」の策定に向けまして、今年度から基礎調査に取り組むこととしているところでございます。

平成32年度のまちびらきにつきましては、北大阪急行電鉄の延伸を見据え掲げたものであり、延伸をきっかけに、より広域からまちを訪れていただけることとなるよう、魅力ある新しいまちづくりを進めるという『目標』を関係者で共有し、実現に向け進めてまいりたいと考えているところでございます。

豊中市といたしましては、様々な制度の活用に向け国などとの調整を図りますとともに、地区関係者の方々との協議が円滑に進むよう、行政としての役割を果たしてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

【意見要望】
豊中市は、駅前商業ビルの活性化において、明確な意思を示し、リーダーシップを発揮していただきたいと要望します。

2016年9月 本会議個人質問より

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