t良書との出会い⑪『日ロ現場史 北方領土-終わらない戦後』 本田良一著
2016年11月9日
年末に向けて、北方領土交渉の行方が注目されている今、改めてこれまでの日ロ交渉を振り返ってみたく、読んでみました。2013年度の新聞協会賞を受賞した本書は、単なる領土問題交渉だけではなくって、現場の視点から、漁業関係者や根室、地元地域が翻弄されてきた歴史もふんだんに盛り込まれています。
私も知らなかった交渉の裏側などがリアリティーをもって書かれており、大変勉強になりました。必ずしも日本の公式な見解でない、外務省が認めない内容もあったと思いますが、領土交渉というのは、本当に難しいものだということがよくわかります。今この時期だからこそ、おすすめの一冊です。
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