t会派で岡山、島根を視察
2017年2月1日
1月31日、2月1日(火、水) 晴れときどきくもり
会派の視察で岡山県庁、岡山市役所、島根県庁を訪れました。
1日目の午前中は岡山県庁へ(写真1)。県庁職員が昼休みの時間帯に県内企業の開発した食品や飲料について試食・試飲をし、味や販売価格などについてアンケートに答えるということをしています。
企業が開発した新商品について消費者50人の意見を集めるとすれば、外部委託すれば35万円はかかると県は試算しています。この仕組みを使えば、企業は試供品を用意するだけで、特別な費用は不要です。
この調査で県職員100人中99人が「おいしい」と答えたきな粉を使った豆菓子は企業が宣伝を強化した結果、売上高が20倍以上に増えた、との成果も出ています。
平成28年9月には全国知事会の「先進政策大賞」を受賞しました。お金をかけずにできる点や、他の都道府県も取り組みやすそうだという点が評価されたそうです。
午後は岡山市役所へ伺いました。「すべての市民が健康で自分らしく生きられるまち」を目指し、平成15年度より「健康市民おかやま21」という取り組みを進めており、現在は平成25年度からの第2次10年計画の途中です。
特に興味を持ったのは「愛育委員」制度です。小学校区ごとに組織され、子育て世帯や高齢者世帯などの訪問活動などをボランティアでしています。問題を見つけたときは保健師をはじめ、行政につなぐ役割も担っています。
もう一つは「推進宣言」です。企業や団体、個人が自ら決めた健康づくりの目標を示すもので、イメージキャラクターの「ももちゃん」が入っています。個人は平成27年度末で全市民の20人に1人に相当する3万5432人が登録しています。健康は自分たちのことだと意識してもらういい取り組みだと思います。
2日目は島根県庁にお邪魔しました。こちらは平成17年度より学校・家庭・地域が連携し「ふるさと教育」に取り組んでいます。体験活動を通し、心豊かでたくましい、島根県の将来を担う子どもたちを育てるとともに、大人たちにも地域をより深く知り、愛着を持ってもらうのが狙いです。
3年単位で計画を立てており、現在は4期目、中学校区単位での取り組みや企業との連携などが柱となっています。県内344社が登録しており、職場体験や講演会など協力してくれているそうです。
県が独自に編集した道徳の資料は小学校中学年から中学生向けの3種類があります。県内各地の偉人や歴史を丁寧に掘り起こし、次世代に語り継ぐことが目的です。「産業振興も大事だが、人を育てないと島根県は生き残れない」との切実な思いが伝わってきました。
おまけの2枚、岡山といえばこの人、駅前に立つ桃太郎一行の銅像と、平成27年7月に国宝指定された松江城天守閣です。
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