t守口「さつき学園」を視察

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2017年2月19日



守口市の先進的な取組みの一つが、「義務教育学校」です。全国で22か所ありますが、大阪では守口市の「さつき学園」一つだけ。現場のお話を伺おうと、学校を訪れました。

 「義務教育学校」とは、小学から中学までの9年間が一つの学校ですが、「中高一貫教育」とは異なります。中高一貫なら小中それぞれの教育課程が定められ、先生も別々の組織になります。しかし「義務教育学校」は、たとえば「中学2年1組」とは言わずに、「8年1組」です。教育課程についても、9年間を考えてカリキュラムを組め、また先生の組織も一つなので、意思疎通が図りやすいとのこと。
 少子化で児童生徒が少なくなる中、通常、学校での交流や人間関係も「固定化」してしまいがちです。ところが「義務教育学校」では9年間の児童生徒が一緒になって、日頃から様々な行事で交流しています。そうすると、学校全体が「疑似家族」のような感覚になるようです。開設前の大人たちの心配をしり目に、8年生や9年生など上の学年は、小さい生徒たちに優しく丁寧に接しており、優しい、目指すべきお兄さんお姉さんになっているとのこと。
 授業の進め方も、大きな改善があるとのこと。小中の過程が統一されているので、小学校で学ぶ際に、本来なら中学課程で出てくる関連する内容の頭出しが出来るなど、効率も上がっています。

 守口市の新たな取組み。新たな挑戦であるがゆえに、現場では課題もあるようですが、国としてしっかりバックアップできるよう議論を進めていきたいと思います。

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