tこども食堂について

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2018年3月12日



こども食堂についてお尋ねします。

こども食堂が流行っています。こどもは人とかかわることによって、豊かな経験をし、人生を乗り切っていく知恵を身につけます。食堂という言葉で誤解をしますが、こういう観点で考えると、こども食堂は食事をするだけの場所でなく、こどもが居心地よくいろいろな人と交流できる機会をつくる場所なのではないでしょうか。このような居場所づくりこそがこども食堂の持つ本質だと思います。はじめに、こども食堂や、こどもの居場所について、本市のお考えをお聞かせください。

こども食堂については、貧困の家庭ばかり集めてどうする、そんな場所には行きづらいなどの偏見や誤解もありますが、こども食堂が広まったおかげで、見えない貧困への理解が大きく広まったことは事実です。今、社会的課題となっている日本の貧困は見えにくいのが特徴です。衣食住がままならない状態だけが貧困ではないという考え方も、家庭を選んで生まれてこれないこどもの立場で考えたからこそ理解が広まったと思います。それだけ、見えないがいろいろな困りごとや悩みをだれにもどこにも相談できないでいる困窮した家庭が日本には多くあるということだと思います。こども食堂をきっかけとして、明確となったこの課題に対し、解決策を示していく必要があります。この点、本市としてどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。

最後に、勉強や進学することはこどもの将来の選択肢を増やすという意味でも大切です。こども食堂と連携した学習支援も行われているようです。ご協力いただくボランティアの方には心から敬意を表したいと思います。その上で、できるならば、学習支援はその支援活動の質を高めるため、専門家と連携することも必要ではないかと思います。お考えをお聞かせください。

<答弁>

子ども食堂も含めた、子どもの居場所につきましては、ご質問にもありますとおり、子どもが居心地よく、安心して過ごせる場所として、大人や異年齢の子どもだちと交流ができたり、いろいろな体験ができる場所であると同時に、孤食の予防や生活習慣づくりなど地域でのセーフティネットの役割を持つ場所であると考えております。

「見えない貧困」への理解については、行政や学識経験者、NPO、地域団体等で構成する「子どもの居場所づくり地域福祉モデル事業」検討委員会においても、課題としてとらえ、研修会やフォーラムを開催したり、子ども食堂ガイドブックなどの媒体を通じて周知啓発に取り組んでいるところです。

学習支援につきましては、子ども食堂を実施する際に宿題をする機会の設定や、学生ボランティアによる指導など、団体の状況に応じた取組みをしております。一方で、学習支援を主体とする団体も市内では多数活動をしていることから、庁内外の関係部局や団体で構成する「学習支援連携会議」を設置し、情報交換や課題を共有しており、子どもの状況に応じた学習支援場所等を案内する「学習支援ガイド」を配布する予定です。また、これらの子どもの支援に携わっている方などを対象に学習支援にかかる研修会を実施しましたが、今後も専門的な立場で活動している団体や学識経験者等による研修や勉強会を行うことで、支援者の人材育成につなげてまいります。

<意見要望>

「子どもの居場所づくり地域福祉モデル事業」検討委員会で発見された課題は庁内でも共有する要望します。

平成30年3月 本会議代表質問より

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