t会派で勉強会&視察

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2018年4月26日



4月26日(木) 晴れ

午前中は府庁に講師をお招きしての勉強会、午後はこの4月にリニューアルしたばかりの府の施設にお伺いしました。

勉強会はNPO法人環境防災総合政策研究機構環境・防災研究所の松尾一郎副所長が「タイムライン」についてお話をされました。

「いかなる災害も先を見越し、あらかじめ各組織の役割や行動を定め、合意しておくことがいざというときに命を守る、経済被害を最小化することにつながる」。タイムラインの考え方を簡単にまとめたものです。

2012年10月、米国東海岸にハリケーン・サンディが上陸し、高潮被害によりニューヨーク州などで8兆円の損害をもたらしました。

一方で、タイムラインがきちんと用意されていたため、ニューヨーク地下鉄は上陸1日前から全面運休し、浸水被害はあったものの最短2日で一部区間の運行を再開できました。また、お隣のニュージャージー州は上陸36時間前に州知事が住民に避難を呼びかけ、人的被害を減らすことができました。

松尾氏によると、大阪府の場合①巨大台風による大阪湾沿岸の高潮②地震・津波③河川はんらん④局地豪雨による土砂災害、の4種類を用意する必要がある、とのことです。

現在、大阪府域だと寝屋川流域で洪水災害を前提にしたタイムラインづくりが昨年度から始まっています。さらに、八尾、大東、東大阪の3市がそれぞれの市域向けにタイムラインづくりを今年度から始めます。地域住民のレベルまでしっかりこの考え方が共有される取り組みも必要となります。

午後は府立環境農林水産総合研究所の生物多様性センター(寝屋川市)にお邪魔しました。

これまで府域の淡水魚の保護や研究に取り組む「水生生物センター」でしたが、新たに陸域の野生動植物の調査研究や外来生物の対策などの役割が増えたことに伴い、施設も新築しこの4月に生まれ変わりました。

水槽には淀川水系で暮らす淡水魚が飼われています。別の水槽には天然記念物のイタセンパラもいました。

かつて淡水魚の養殖池だったところをビオトープに作り替えています。ここにもイタセンパラの稚魚がいる、とのことで目を凝らして探しました。

平日の午前9時から午後5時まで見学可能です。実は約8700種の生物が暮らすという大阪の意外な一面を知るにはいい施設ですので、ぜひ一度お立ち寄りください。

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