t沖縄と、「伊佐」
2018年8月16日
私の「伊佐」という姓は、もともとは沖縄の名護にルーツがあります。私の祖父が戦争中、日本海軍の船乗りとして戦地におもむき、戦後を迎えました。しかし沖縄が米軍施政下となったため、故郷には戻らず尼崎に新たに居を構えました。そのまま沖縄に戻ることなく、兵庫県で結婚し、私の父、そして私が生まれました。
わたしにも脈々とウチナンチュの血が流れています。沖縄民謡を聞くと、何とも言えない懐かしい思いがするのは、そのためでしょうか。
さて、その沖縄。安全保障政策に関われば関わるほど、その地政学的な重要性を感ぜずにはいられません。でも同時に、琉球時代も大戦中も沖縄が何度も犠牲となってきた歴史、そして現在の基地負担を考えると、やはり自分の故郷のこととして何とかせねばと強く思います。これまで、党内の基地負担軽減を考えるワーキングチーム、あるいは日米地位協定の見直しを検討するワーキングチームで事務局長となり、政府への提言の取りまとめを行ってきました。
今回は、在日米軍にどこまでの権限を認めるか、日本国内法をどこまで適用すべきかを徹底して検討しました。他国軍が駐留するNATO加盟国のドイツやイタリア、あるいはフィリピン、在韓米軍有する韓国など、これら国々の法制度とも比較しつつ、あるべき姿を議論してきました。
結論、申し入れの内容については、写真にある本文にゆずりますが、やはり米国の他の同盟国と比べて、日本の権限はまだまだ認められていないところが大きいと感じます。もちろん、双務的な同盟関係(お互いに守り合う)にある国と、片務的な同盟関係(米軍は日本を助けるけど、日本は米軍を守らない)にある日本では、差もあるでしょう。しかし、すでに戦後73年が経ち、また平和安全法制によって日本の貢献度も大きくなった(それでも、フルの集団的自衛権は認められていないので、かなり片務的ではありますが、)ことを考えれば、地位協定の見直しも必要だと考えます。
来月早々に、また沖縄を訪問する予定です。ウチナーの声、思い、しっかりと聞いてきたいと思います。
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