tコロナ禍の議長 奮戦記 最終回
2021年4月27日
本日、4月臨時会が開催されました。
本来予定していた議事日程の中に、動議によって冨田市長に対する「緊急質問」を追加して、各会派から昨日市長が行った記者会見を踏まえての質疑を行いました。
質問は、皆様かなり厳しい内容でしたが、冨田市長は終始、相変わらずの傲慢な姿勢でした。
私は議長席から見ていて、あまりの情けなさに愕然としました。ただ、どうしても引っかかるのが「不信任を可決すれば、議会を解散させる」とのこと。完全な脅しとは分かっているのですが、「この緊急事態宣言下で、人の流れを作ってしまう選挙になって、果たして本当にいいのだろうか」と、終始悩み続けました。
更には、昨日もここで触れましたが、昨日から始まった「コロナワクチン接種の電話・ネットによる予約」がパンク状態となり、多くの方から悲鳴にも似た訴えが届きました。私も市役所の相談窓口の大変な状況を実際に見て、こんな状況の中で「選挙」をやることの意義がどうしても納得できませんでした。
そうしたことから、「不信任を可決して、選挙になる」ことは回避すべきと判断をし、不信任決議には反対をさせていただきました。また、冨田市長は不誠実な態度ではありますが、辞めないと言っているのではなく「7月には辞職する」とも言っておられることから、市議会の6月選挙後の不信任による市長辞職であっても、そんなに変わらないと判断をした次第であります。
ただ、私はこれまで議長として多くの方の期待を受けて「百条委員会」を進めてきた経緯もあり、その「百条委員会」が結論としてまとめた内容を、自らの手で止めてしまう事には大きな責任があることは自覚しており、本日付で議長の「辞任届」を提出させていただきました。これまで、議会の対応を信じてご協力いただいた多くの皆様や、休日も返上して資料作成に取り組んでいただいた事務局職員の皆様方に対しては、そのご期待に応えられない形になってしまった事、心よりお詫び申し上げます。
そういった経緯から、本来であればもう少し残っていた議長任期を全うすることなく、議長ではなくなった事により、この「コロナ禍の議長 奮戦記」も、本日で最終回となります。
また、これまでここで記述してきた内容と相反する結果となってしまった事、お詫び申し上げます。
これまでご愛読いただいた皆様には、こんな形で終わりを迎えたことは誠に申し訳ない限りではありますが、ここに謝罪と御礼の想いを込めまして、ご挨拶とさせていただきます。
本当に、ありがとうございました。
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