tOSAKA多文化共生フォーラムに出席

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2021年7月17日


 今年で3回目となる「2021 OSAKA多文化共生フォーラム」に出席しました。外国にルーツのある中学生、高校生合わせて約100人が参加、大盛況となりました。(写真)

 高校2年生の男子生徒が2人、自らの体験を話してくれました。一人は中1のときにフィリピンから来日、全く日本語がわからず、自信を無くした、と振り返ります。

 母親の「人を助けられる人になりなさい」の言葉を支えに、中学時代は日本語を徹底して学びました。言葉ができるようになると成績も上がり、友人もでき、学校生活も楽しくなったそうです。

 高校で多文化研究部に所属し、近くの小学校でフィリピンのダンスを披露したり、英語の授業に参加したりしています。「何事もあきらめず、やり切れば必ずできるようになる」「失敗してもいい。立ち上がることが大切」と後輩たちにエールを送っていました。

 もう一人は小6のときに中国より来日、中国語のできる先生のアドバイスを受けながら小学校で学んでいました。中1のときには中国語弁論大会で優秀賞を取っています。

 高校で様々な国出身の生徒が集まるクラブに入り、日本語を学んだり、学校行事に参加したりする中で自分から他人にかかわれるよう変わっていったそうです。

 中学時代は勉強の意欲に乏しかったのが、高校に入ってからは「次の進路が大事、自分を変えたいから」と勉強に力が入るようになりました。テストでいい点を取り、自信につながるという好循環になっています。

 「僕にとってはここで自分のことを発表するのがチャレンジ。すべてが良い経験になると信じている」「高校生活が自分を変える機会になった」と語ってくれました。

 高校生への質問タイムはお互いに自由に母語を話せるためか、あちこちで活発に会話が飛び交っていました。私も中国ルーツの生徒たちの集まりを横で聞いていましたが、さっぱりわかりません。周りの大人たちは時々中身を要約してもらっていたとのことです。

 終了後、中学生から「質問にちゃんと答えてくれた」「自分以外にも頑張っている人がいる」との感想がありました。大阪で学んだ外国ルーツの生徒たちが将来、思う存分活躍してくれることを心より願っております。

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