e有権者は意中の人をいつ決める?
- 2013.07.01
- エンターテイメント/情報
公明新聞:2013年7月1日(月)付
第23回参院選7月4日(木)公示 同21日(日)投票
前回参院選(2010年)の調査から
国会のねじれを解消し、安定した政治を実現するための重要な意義を持つ参院選は7月4日(木)公示され、同21日(日)に投票が行われます。では、有権者は意中の人をいつ決めるのでしょう。前回の参院選での調査(明るい選挙推進協会)から、期日前投票の投票行動と併せて紹介します。
公示日以降に決める人が6割。4人に1人が公示日に
有権者は、投票する候補者、政党をいつの段階で決めて、投票行動を起こすのでしょうか。
前回(2010年)の参院選での調査をみると、選挙区で、どの候補者に投票するかを決めた時期は、「公示日前」は35.1%、「公示日」は27.2%、「投票日の4日以上前」は11.3%、「投票日の2、3日前」は12.5%、「投票日の前日」は4.7%、「投票日当日」は7.9%でした。
一方、比例区で、どの候補者、または政党に投票するかを決めた時期は、「公示日前」は37.8%、「公示日」は24.3%、「投票日の4日以上前」は12.7%、「投票日の2、3日前」は11.3%、「投票日の前日」は4.0%、「投票日当日」は8.7%でした。
このことから、公示日以降に候補者を決める人は選挙区で63.6%、比例区で61.0%で、ともに6割以上の有権者が公示日の段階ではまだ投票する先を決めていないことが分かります。
公示日以降に決めた人の中では、候補者が出そろう公示日に決める人が有権者の約4人に1人と最も多くなっています。
期日前投票
投票者の5人に1人が期日前で投票
期日前投票が設けられて以来、期日前投票を行う有権者の数が増加しています。
07年実施の参院選挙では、投票者数の17.76%が、前回(10年)では、投票者数の20.06%、5人に1人が期日前投票によって投票しています。
期日前投票をした人たちに、投票した時期を聞いたところ、期日前投票が始まる公示日翌日が3.6%、投票日の4日以上前が45.3%となっており、半分弱の人たちが、投票日の4日以上前に投票を済ませていることが分かります。
また、期日前を利用する時間帯について聞いたところ、午前中の投票が44.9%と多くなっており、主に会社帰りなどの人が利用する午後6時から8時の時間帯は17.0%となっています。
投票方法
【2票制】
参院選では、1人が2票を投票します。
【選挙区】
選挙区では、「候補者名」(個人名)を書いて投票します。
【比例区】
比例区(比例代表)は「非拘束名簿式」という方法で行われていて、投票は、「候補者名」(個人名)もしくは「政党名」のいずれかを書いて投票します。
【比例区の当選順位】
非拘束名簿式とは、まず、政党が当選順位をつけない候補者名簿を作成します。投票の結果、その名簿に載っている「候補者名」の得票数と「政党名」の得票数を合計した総得票数を基に、今回改選された比例区分の議席を各政党で比例配分して議席(当選者)数を決めます。
そして、各政党の当選者は、候補者名簿のうち、候補者名での得票数が多い順番から当選が決まっていきます。