e公明の役割に国民は期待

  • 2013.07.24
  • 政治/国会
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公明新聞:2013年7月24日(水)付

 

参院選結果 山口代表に聞く



ネットワークをさらに磨き、政策実現に集中

21日投票の参院選で、公明党は改選10を上回る11議席を獲得しました。山口那津男代表に参院選の結果について、インタビューしました。

公明党は参院選で4選挙区完勝、比例区で7人が当選し、計11議席を獲得しました。

山口 昨年の衆院選の結果を踏まえ、参院選は大変厳しい情勢の中で出発しました。何が何でも改選10を上回る議席獲得を目標とし、執念を持って戦いました。結果として、比例区の獲得票数は衆院選を大きく上回り、初めて比例選で第2党になりました。最高の勝利を挙げられたのは、ひとえに党員、支持者、創価学会員の皆さまの献身的で血のにじむような奮闘のたまものです。心から感謝を申し上げます。

昨年末の衆院選から今年の都議選、参院選と連続勝利を果たしました。

山口 来年の結党50周年を目標に党の基盤を再構築しようと戦ってきました。一つ一つの大きな戦いを勝ち抜けたのは、公明党の存在が極めて大事だという、国民の期待があったからではないでしょうか。それは半面、前政権に対する失望の深さから来るものでもあり、直面する課題を打開してほしいとの国民の切実な思いがあると受け止めるべきです。

選挙戦で全国を回って感じたことは。

山口 これまでの国政選挙でなかなか足を運べなかった地域にも行くことができました。期待を込めて迎えてくださる皆さまに、勇気と元気を伝えたい。そういう思いで言葉に力を込めました。行った先の地域の人だけでなく、さらに遠方から「公明党代表の演説を聴きたい」と駆け付けてくださる人もいました。そういう思いに応えたいと自然と熱が込もりました。

また、各地で農林漁業や被災地も視察しました。漁港や農業地帯では、円安の負の影響による燃油高騰などの窮状を直接伺いました。われわれは、そういう生の声を聞き、それに応える努力をしなければなりません。今、困っている人のために、きめ細かく手を打っていくことで、希望が出てくるかもしれません。そういうきめ細かさが公明党の「小さな声を聴く力」の真の姿だと思います。

経済再生、復興やり抜く
自公政権 議論と合意で政治を前に


衆参の"ねじれ"が解消されました。これから連立政権として重点的に取り組む政治課題は。

山口 "ねじれ"を解消して政治を安定させることで、連立政権が最優先課題に掲げる経済再生と被災地復興をやり抜いてもらいたいという意思が明確に表れたと思います。

今後3年間の貴重な時間をどう国民のために生かすかが与党に問われています。まず、経済再生と被災地復興を掲げたことが信任されたのだから、やり抜いて結果を出すことが重要です。

さらに、国民の関心が高いのは社会保障です。社会保障制度改革について、どこから行うのか、財源との見合いで優先度を示すことが大事です。医療と介護については、昨年の社会保障と税の一体改革関連法では十分ではなく、一定の方向性や優先順位を示すことが重要です。

連立を組む自民党との関係の在り方は。

山口 参院選で公明党に託された期待には、自民党の行き過ぎや偏りをチェックしながらも、力を合わせて国民の願いをかなえてほしいということがあると思います。意見が異なる政策課題があるからといって、それで衝突して連立が崩れるということは誰も期待していません。

自公連立政権では、意見の違いがあったとしても、どうして違うのか、どう妥協すべきかを議論して、落ち着くべきところを模索し、政治を前に進める「新しい協調関係」で進めていきます。また、そこに至る調整のプロセスを国民に示し、合意ができることが分かれば、それが国民の安心感につながると思います。

今後の公明党の目標は。

山口 政策実現に集中できる時間が確保できたのですから、公明党のネットワークの力をますます発揮し、若い力も現場中心主義で鍛えていきます。また、与党の立場を生かして、予算や法律、条例を作り上げ、実行していく。現状に合わないところがあれば直していく。こういう政策形成のサイクルをしっかりと実践していきます。大衆の願いや思い、苦しみに直面し、五体で感じ取りながら、政策を実現していく。それを深く実践していくことが、次の戦いに必ず生かされます。

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