e両院議員総会での党幹部あいさつ(要旨)

  • 2013.08.03
  • 情勢/解説
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公明新聞:2013年8月3日(土)付

力を磨き論戦に挑もう

重要課題、優先順位示し進める
山口代表



このたびの臨時国会は、参院の正副議長の選出が主たる目的で、法案の審議などはない。秋に本格的な(論戦の場として)臨時国会の召集になる。準備を重ねて論戦に挑めるよう、また、与党として、国会運営、政権運営に務められるように力を磨いてもらいたい。

新しく当選した議員は、諸先輩に体当たりで、自らを鍛え直してもらう、一騎当千の議員にふさわしい対応、礼儀、フレッシュで爽やかな姿、真摯な姿勢を示しながら、大いなる成長を期待したい。昨年の衆院選と、このたびの参院選を通じて、若い新しいメンバーを数多く迎えることができた。自らの力を磨き、党の次の時代を担う力を付け、ご支持いただいた皆さま、国民の皆さまに「よくぞ頑張った」と言っていただける成長ぶりと成果を示していきたい。

これからの政治課題は多数ある。例えば社会保障と税の一体改革の取り組みの中で、消費税についてどういう判断をするか。それに伴い、今後の税制全体を踏まえて予算を、どう構成していくか。

あるいは環太平洋連携協定(TPP)の交渉が始まったが、国益を最大化し、また、さまざまな懸念や不安に応えていけるか。さらには、社会保障制度改革で、特に医療や介護の面での方向性をどう生み出していくか。

そして、憲法改正や集団的自衛権の行使といわれる課題をどう議論していくか。衆参にまたがる選挙制度は、各院の制度と、両方の制度の関係性も含めて、大きな議論も必要だ。こういった重要な政治課題について、優先順位をしっかりと調整して進めていく必要がある。その点でも力を磨き、衆参連携して取り組んでいきたい。

この夏は、鍛え直すチャンスでもある。われわれは国会議員であると同時に、各地域で地方議員と(党の)ネットワークを推進する一員だ。夏季議員研修会など、さまざまなチャンスがあるので、地方議員と関係を作り上げ、スムーズなチーム力が発揮できる基礎を築いてもらいたい。

現場の実態をしっかりと見定めて、それを政策に反映するわが党の現場主義、地に足を着けた行動力も重要だ。公明党の基本は「大衆とともに」という立党精神にある。さらに、福祉など、公明党の磨き上げた政策分野がある。ぜひともネットワークを、十分に発揮をして、大きな力になるように結束して取り組んでいこう。

住宅再建など復興加速へ

現場の声受け止め具体策探る
井上幹事長



参院選では、猛暑の中、都議選に引き続いて、党員、支持者の皆さまから並々ならぬ真心のご支援をいただいたことを、われわれは夢にも忘れてはならない。

今回の選挙結果は、政治の安定を求める民意の表れだ。安定した政治の下で、わが国が直面しているさまざまな課題を落ち着いて解決し、国民生活を守り、日本を前に進めてほしいという有権者の思いに、しっかりと応えなければならない。

これから来年度予算の概算要求や税制改正、環太平洋連携協定(TPP)の問題、消費税率(引き上げ)の判断などの課題がある。

連立政権の中での公明党の役割として、「国民目線」や「平和を守る」ということを訴えてきたが、その役割に対する国民の期待は大きい。よく"国益"といわれるが、"国益"は"国民益"でなければならない。どういう決断をするにせよ、国民の合意、理解が必要であり、国民の合意形成をしっかりやるというところに、「大衆とともに」との立党精神を持つ公明党の極めて重要な役割がある。

秋にも開かれる臨時国会に向けて、しっかりと現場に入り、国民のニーズや地域の課題を受け止めて、具体的な解決策を探っていきたい。特に、東日本大震災から間もなく2年5カ月になる。今も30万人近くが仮設住宅などで避難生活を送っており、福島県では約5万人が県外で生活している。被災者の皆さまが一日も早く当たり前の日常生活を取り戻せるように、住宅の再建など復興を加速していかなければならない。

復旧・復興はステージ(段階)ごとにニーズが変わる。ステージごとの課題を受け止め、集約していきたい。われわれ与党の責任は極めて大きい。具体的な復旧・復興の加速が最重要課題であるとの認識で、あらためて取り組んでいきたい。

復旧・復興の闘いは二つの"風"との闘いだ。一つは"風化"であり、もう一つは"風評被害"だ。この闘いは、最後の一人が日常生活を取り戻すまで続くと思っている。

山口代表の下に結束し、"公明党ここにあり"という結果をきちんと出していきたい。

 

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