eさい帯血を再生医療に
- 2013.08.07
- エンターテイメント/情報
公明新聞:2013年8月7日(水)付
全国で初、提供を承認 iPS細胞備蓄に協力
兵庫のバンク
NPO法人「兵庫さい帯血バンク」(後藤武理事長)は6日、兵庫県庁で記者会見し、京都大学iPS細胞研究所(所長=山中伸弥教授)から依頼を受けていた、iPS細胞(人工多能性幹細胞)ストック事業へのさい帯血の提供を全国で初めて承認したことを明らかにした。提供されるさい帯血は、採取から10年以上経過したものなどが対象で、今後は提供者の同意を得る作業に着手する。
再生医療に有効なiPS細胞を移植するには、「細胞の血液型」といわれるHLA型(白血球の型)を合わせる必要がある。バンクに保管されるさい帯血はHLA型が判明しており、その中から75種類のHLA型のさい帯血を集めれば、日本人の約80%に適合するiPS細胞が作製できるという。
公明党は2012年9月、さい帯血を研究目的に利用できる規定を盛り込んだ「造血幹細胞移植推進法」の成立を推進。今年4月にはiPS細胞等の実用化を進める「再生医療推進法」も実現させた。
今回の決定に、法整備に尽力してきた山本香苗参院議員は「一日も早く提供が実現できるよう支援していきたい」と語った。