e結党50周年へ 揺るぎない基盤築こう

  • 2013.09.09
  • 情勢/解説
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公明新聞:2013年9月8日(日)付



井上義久幹事長に聞く

(1)政策実現(2)民意集約(3)政治家育成―「政党の役割」に磨き 

―公明党は来年の結党50周年に向け新たなスタートを切った。

井上義久幹事長 昨年12月の衆院選、7月の参院選、6月の東京都議選をはじめとする地方選では、党員の皆さまのご奮闘により、見事勝利することができ、50周年に向けた党の基盤をつくることができました。この基盤を次の50周年に向けて揺るぎないものにしていく大事な1年となりますので、今後もお世話になりますが、よろしくお願い致します。

―参院選では与党が国民の信任を得た。

井上 今回の参院選は、昨年末に自民、公明両党の連立政権が発足して初の国政選挙でした。この選挙で公明党は選挙区4、比例7の計11議席と、改選議席数を上回る大きな勝利を得ることができました。与党としても過半数を確保し、"ねじれ"を解消することができました。それは、政治の安定を求める民意の表れであり、連立政権における公明党の役割に対する評価と期待だと思います。それにしっかり応えていかなければなりません。

―公明党が果たす役割は大きいと。

井上 公明党の持ち味として、まず「国民目線」「生活者の心が分かる」「平和を守る」の三つの視点が挙げられます。二つ目が「ネットワークの力」。三つ目は、「政党が本来持つ役割」です。政党が果たすべき役割とは、(1)一定の幅で理念や価値観、政策を共有し、政策を実現していく(2)民意を受け止め、集約し、政策にしていく(3)政治家を育成する力―の3点です。

特にネットワークについては、議員同士はもちろんですが、地域の中に根を張って活躍していただいている党員の皆さまの支えが、公明党のネットワークにとって最も重要です。党員、地方議員、国会議員が連携を取って、地域の課題や民意を受け止めていく。そのためにも支部会や党の活動を充実させていきたいと考えています。

党員、議員のネットワークで地域の課題解決

―今後の具体的な取り組みについて。

井上 公明党としては、(1)訪問対話(2)街頭演説(3)地域の実績づくり(4)公明新聞の購読拡大―の四つの基幹活動をお願いしています。これは、議員が党員の皆さまと一体になって行うことが大事だと思います。

訪問対話も市民相談も、党員を通して相談を受ける場合が多い。党員の皆さまを通じた地域に張り巡らされたアンテナが、党活動、党の活力を支えていただいているわけです。

町内会や商店街など、地域を支えている団体で活躍する党員の皆さまも多くいます。そういう方々ともしっかり連携しながら、それぞれの団体が抱えている課題について、ネットワークを通じて解決に取り組むことも必要であり、そういう取り組みから地域の実績も出てくると思います。

今後の活動については、党員の皆さまと一体となって、皆さまの意見を反映しながら進めていきます。 

公明新聞の購読は支持を拡大する一番大きな力です。公明新聞は、公明理解の輪を広げるため不可欠の武器となります。ぜひ購読推進をお願いします。

国民が景気回復を実感できる経済対策に全力

―当面の政治課題への公明党の対応は。

井上 消費税率引き上げは10月上旬には、来年4月からの実施の判断をする予定です。経済状況を勘案しながら政府が判断することになりますが、公明党としては、国民の一人一人が景気回復を実感できるよう経済対策に取り組んでいきます。

「社会保障と税の一体改革」といわれるように、消費税の引き上げ分は、年金や子育て支援、医療・介護を含めた社会保障の充実と安定のために使われることになりますので、その点はご理解いただきたい。

消費税率引き上げの実施に当たっては、8%段階では低所得者対策として簡素な給付措置を行う予定です。10%段階からは軽減税率の導入をめざします。安全保障や憲法改正などの課題については、与党間、国会での議論を通じて、国民的な合意を形成していきたいと考えています。

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