e胃がんは撲滅できる
- 2013.09.23
- 政治/大阪
公明新聞:2013年9月22日(日)付
北海道大の浅香教授が強調「公明党の力が必要」
党大阪府本部政策局が講演会
公明党大阪府本部の政策局(吉川敏文局長=堺市議)は21日、大阪市西区の関西公明会館で、胃がん対策講演会を開催。胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌研究の第一人者、北海道大学の浅香正博・特任教授が「わが国から胃がんを撲滅するための戦略」と題し、講演した。
浅香氏は「日本ではこの50年間、胃がんによる死亡者数は5万人から減っていない」と指摘し、ピロリ菌除菌の胃がん対策への有用性を説明。「すでに胃がんで亡くなるのはもったいない時代が来ている」と力説した。
その上で、浅香氏は胃がんが肝がんと同様に感染症でもあることを強調し、「肝炎ウイルスと同様にピロリ菌の検査を無料にすべき」「肝炎対策と同じく厚生労働省に胃炎対策推進室を作るべき」などと提案。公明党の尽力で、ピロリ菌除菌への保険適用が拡大したことを紹介しながら「胃がんは撲滅できる。それには公明党の力が必要だ」と訴えた。
吉川局長は「大阪府のがん死亡率はいまだ高い。健康や医療に関する新しい政策を生み出し、推進していきたい」と決意を述べた。
なお、浅香氏はこのほど、日本人で初めて、ピロリ菌研究で唯一の国際学会「欧州ヘリコバクター会議」の最高賞である「マーシャル・ウォーレン賞」を受賞。14日までスペインのマドリードで開かれた会議で授与され、今回は受賞後初の国内講演となった。