e対策不十分、真摯に反省
- 2013.11.14
- 情勢/社会
公明新聞:2013年11月14日(木)付
竹内氏の質問に参考人
みずほ銀の融資問題
衆院財務金融委員会は13日、みずほ銀行がグループ信販会社のオリエントコーポレーション(オリコ)を通じた暴力団員らへの融資を放置していた問題で、同行の佐藤康博頭取らを参考人に呼んで集中審議を行った。
参考人質疑で公明党の竹内譲氏は、みずほ銀行が2010年12月に、オリコの提携ローンに暴力団員への融資があることを確認したにもかかわらず、直ちに対応しなかったことを質問。
佐藤頭取は、債権者と直接、接点を持たず自行の債権との意識が低かったなどとして、「反社会的勢力との関係がありながら、(取引)遮断への取り組みが不十分だったことを真摯に反省したい。今後、改善に取り組む」と述べた。
また竹内氏は、過去の取締役会などで計8回、暴力団員らへの融資の問題が報告されていたことについて見解を聞いた。佐藤頭取は、提携ローンが自行の債権との意識が低かったことが基本的な要因とし、自身を含めた出席者で課題などを十分に議論せず、問題点を指摘できなかったと答弁した。
この後、竹内氏は金融庁に対し、みずほ銀行のガバナンス(企業統治)の在り方について認識をただすとともに、金融業界と反社会的勢力との取引を未然に防ぐための対策に万全を期すよう求めた。