e秘密保護法案 参院審議入り
- 2013.11.28
- 政治/国会
![[画像]メインイメージ](/news/upload/2013/11/28/20131128c.jpg)
公明新聞：2013年11月28日（木）付
山口代表が強調 「知る権利」守る議論を充実
公明党の山口那津男代表は27日午前、国会内で開かれた党参院議員総会で、特定秘密保護法案の参院での審議入りに当たり、衆院で与野党4党が修正した経緯などを踏まえ、「情報保全の必要性と国民の『知る権利』との接点をより鋭敏に磨き、充実した審議を期していく必要がある」と強調し、今国会での成立をめざす考えを示した。
その上で、同法案の目的についてあらためて言及し、「特に安全保障に関わる行政情報は、国民、国家にとって掛け替えのない安全に影響を持つので保全する必要がある」と力説。
一方で、法案審議の論点として「（秘密指定の）判断が恣意的にならないようにし、最終的にはこうした情報も国民のものであるとして『知る権利』との接点も図っていくべきだ」と指摘し、恣意的な運用の防止や「報道の自由」の確保をめぐって十分な議論が必要との認識を示した。
また、秘密保護法制に関する議論が行われていた過去を振り返り、「今日では情報公開法が制定、運用されるようになった。政権交代も実際に起こる時代だ。それらを通じて行政情報がより客観的に、より恣意的にならないようなチェックが諸制度で働いている」と指摘。
こうした時代背景の変化も踏まえ、「過去のアナロジー（類推）だけで議論するのでは国民に対する説得力は十分でない」と述べ、時代に応じた法制の議論が必要と述べた。
