e「緑の贈与制度」つくれ
- 2013.11.29
- 情勢/社会
公明新聞:2013年11月29日(金)付
温室ガス削減目標の達成へ工程表の作成を提案
参院環境委で竹谷さん
28日の参院環境委員会で公明党の竹谷とし子さんは、祖父母が子や孫に資産の継承として、太陽光発電設備など再生可能エネルギーに関する投資を行った場合、贈与税を軽減する「緑の贈与制度」の創設などを求めた。
竹谷さんは、環境省委託で、地球環境戦略研究機関(IGES)が今年3月に行ったアンケートでは同制度を利用したいとの意向を持つ高齢者が少なくないと指摘。制度導入によって、再生エネの普及による二酸化炭素(CO2)の排出削減や、高齢世代から現役世代への資金移動、新産業の創出による雇用拡大などが期待できるとして、政府の見解をただした。
北川知克環境副大臣は、低炭素社会を実現する上で「国内であらゆる政策を動員しなければいけない」とし、緑の贈与制度について「実現に向けて努力したい」と答弁した。
また竹谷さんは、温室効果ガスの削減目標を2020年までに05年比で3.8%減とする政府の方針に触れ、「実現を可能にするには、工程表をつくるべきだ」と提案。これに対し、石原伸晃環境相は、削減目標達成への取り組みを盛り込んだ隔年報告書を年内に取りまとめる方針を示した。