e特定秘密保護法案 ギリギリの攻防
- 2013.12.06
- 政治/国会
公明新聞:2013年12月6日(金)付
まずプログラム(社会保障)法案成立へ
参院本会議
6日の臨時国会会期末が迫る中、与野党は5日、大詰めを迎えた特定秘密保護法案をめぐって、ギリギリの攻防を繰り広げた。
同法案を審議する参院国家安全保障特別委員会は午後1時に開会。民主、みんな、共産、日本維新の会、社民の野党各党の質疑が終了した後の同4時すぎ、自民党議員の質疑の中で同党から質疑を終局し、採決を求める動議が提出された。
これを受け、民主、共産、社民各党の委員が委員長席に詰め寄り、マイクを奪うなどして委員会の進行を妨害したものの、自民、公明の与党両党の賛成多数で動議を可決。続いて同法案の採決が行われ、与党両党の賛成多数で可決した。みんなと維新の両党は退席した。
採決終了後、公明党の西田実仁参院幹事長は党参院議員総会などで、野党側が審議が不十分と抗議していることに対して「(同特別委で)結果的にNSC設置法での同法案関連の審議を含めると、衆院とほぼ同じ時間だけ、野党の審議時間を取ったと認識している」と指摘。野党側から求められた参考人質疑や地方公聴会にも応じたことを強調した。
特定秘密保護法案が特別委で可決したことを受け、参院本会議は夜9時20分ごろに再開。同法案に先立ち、消防団地域防災力強化法案、社会保障制度改革プログラム法案、薬事法改正案、農地中間管理事業推進法案、農業経営基盤強化促進法等改正案、研究開発力強化法案が採決され、与党両党などの賛成多数で可決、成立する見込み。
ただ、特定秘密保護法案については、野党側がこの日の採決に抵抗する構えを見せており、可決・成立は6日にずれ込む見通し。