e水ぼうそう、成人用肺炎球菌 2ワクチンが定期接種に
- 2013.12.26
- 生活/生活情報
公明新聞:2013年12月26日(木)付
国が財源を支援。実施は来秋から
公明、粘り強く訴え実現
政府は来年4月から、水痘(水ぼうそう)を予防する小児用ワクチンと、成人用の肺炎球菌ワクチンを、予防接種法に基づいて自治体が行う「定期予防接種」に加えることを決めた。
定期接種に要する市区町村の費用は、地方交付税を通じて総務省が支援する。定期接種は、厚生労働省の政令改正と市区町村の準備作業を待った上で、来年10月からの実施を予定している(実施方法や接種費用などの詳細は、実施主体である市区町村にお問い合わせください)。
厚労省の推計によると、水ぼうそうは毎年約100万人が感染し、そのほとんどが9歳以下の子ども。一般には軽症だが、年間4000人程度が入院し、20人ほどが死亡している。
一方、成人の細菌性肺炎の感染も年間100万人に上るとされ、このうち3万人余りが死亡しているとみられる。両ワクチンによって患者数を大きく減らすことが期待される。
日本は先進国に比べ、公的に接種するワクチンが少なく、かねてから「ワクチンギャップ」が指摘されている。公明党はこれを解消するため、今夏の参院選重点政策で、水ぼうそうや成人用肺炎球菌ワクチンなどの定期接種化を主張。国会質疑でも粘り強く訴えてきた。
さらに11月21日には、与党「ワクチン予防議員連盟」の古屋範子幹事長(公明党衆院議員)と秋野公造事務局長(同参院議員)らが、新藤義孝総務相、田村憲久厚労相に対し、両ワクチンの定期接種化と、おたふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルスの各ワクチンも定期接種化へ検討を急ぐよう申し入れていた。