e2014年新春抱負 太田昭宏国土交通相
- 2014.01.06
- 情勢/解説
公明新聞:2014年1月1日(水)付
「実感」する1年に
防災・減災を強力に推進
衆院選で応援していただき、公明党が政権に復帰して1年。(1)景気・経済の再建(2)東日本大震災からの復興(3)防災・減災と危機管理―の三つの柱を前進させ、「あれもダメ、これもダメ」という"心のデフレ"を打ち破った年だったと思います。そして今年は「実感」がキーワードです。景気・経済の回復が中小企業や庶民の生活にも及ぶ。被災地の一人一人が「復興したな」と感じる。そういう実感を得られるように頑張っていきます。
「防災・減災」に関しては、日本は昔から"脆弱国土"と言われてきました。その上、気候の変化もあり、最近の災害は激甚化、局地化、集中的になっています。伊豆大島の土砂災害では国土交通省もいち早く現地に行き、テックフォース(緊急災害対策派遣隊)、リエゾン(現地情報連絡員)が町長を支え、あらためて現場力が重要だと認識しました。
首都直下地震や南海トラフ巨大地震の切迫も指摘されています。高度成長時代に建設された社会インフラが老朽化し始めています。「防災・減災等に資する国土強靱化基本法」の成立などを受け、より一層、施設のメンテナンスを強化し、都市や人の命を守る「防災・減災」の進展を国民が実感できるよう取り組んでいきます。
観光立国の取り組みでは、昨年ついに訪日外国人が年間1000万人を突破。長年の目標達成は、大変にうれしいことです。元気な人の所に人が寄って来るように、元気な国に人は集まってきます。つまり、日本が元気になったということが、目標達成の一番の理由です。
昨年はユネスコの世界文化遺産に「富士山」、無形文化遺産に「和食」が登録され、2020年のオリンピック・パラリンピックの招致も実現しました。さらに多くの観光客を迎えられるよう、日本が誇る食や文化、自然を世界に強く発信したいと考えています。