e山口代表あいさつ(要旨)新春街頭演説会
- 2014.01.06
- 情勢/社会
公明新聞:2014年1月4日(土)付
安心の社会保障を前進
結党50周年 立党精神掲げ議員力磨こう
公明党は昨年、参院選や東京都議選、統一外地方選に勝利させていただいた。今年は、国民の皆さまにご恩返ししていく。今年は午年だが、中国では古来から「快馬は鞭影を見るや正路につく(能力の高い馬は、むちのかげを見ただけで、進むべき道をきちんと疾走していく)」といわれる。国民や国際社会の声に謙虚に耳を傾け、進むべき道を外さない。これが自民、公明両党の連立政権の歩む道だ。力強く走り抜いていきたい。
1年前の連立政権発足当初から、株価が上がり、日経平均で1万6000円台を回復し、円高が是正され、大企業の収益は増えた。経済成長率は大きく上がり、継続している。雇用も所得も伸びてきた。これらは連立政権が取り組んだ経済対策の結果だ。しかし、実感がまだ十分に伴っていないというのが国民の声だ。景気回復の勢いと実感を家計、地方、中小企業へ全国津々浦々に及ぼしていくのが今年の政権の課題だ。
春には消費税率が8%に引き上げられるが、なぜやるかという目的を見失ってはいけない。社会保障の継続性を保ち、機能を高めるためだ。(プログラム法で)社会保障制度改革の大きな道筋が示された。一つ一つ制度に反映させて実行していくことが大切だ。社会保障の道筋がはっきりすれば、私たちの暮らしは未来を見据えて安定したものになってくる。社会保障と税の一体改革の大局観を保ち続けながら、これからも(改革を)進めていきたい。
消費税率引き上げは一時的には国民生活や経済に影響がある。それらを乗り越えていく勢いをさらにつくっていくことが大事だ。5.5兆円の経済対策を含む補正予算、それに続く本予算と併せて、税率引き上げに伴う需要の減退などを乗り越えていきたい。
デフレ脱却は歴代政権でできなかった。この政権でやり遂げられれば歴史的な大偉業になる。まずは経済再生を最優先課題として力強く進めていきたい。
東日本大震災の被災者は3年目の冬を迎えている。生活や仕事、住まいが安定して希望の持てるものにならなければならない。復興と、災害に強い国土の形成を連立政権でやり遂げたい。それらを通じて世界をリードしていきたい。
連立政権はこれまで低調だった日本の外交力を高めてきた。安倍晋三首相が東南アジア、中東、ロシアなど世界中を巡って日本の国際的な地位の向上に努めてきた。まだ、近隣諸国、特に韓国や中国との関係改善は進んでいない。今年こそは関係改善に向けて大きな一歩をしるしていかなければならない。
昨年末に安倍首相は靖国神社を参拝した。それに対し、韓国や中国の反発はもちろんだが、米国やロシア、欧州連合(EU)からも心配する声や厳しい声が聞かれている。それらの声にも謙虚に真摯に耳を傾け、世界の平和と繁栄、安定に貢献する日本であるという姿を示していかなければならない。
今年は、第1次世界大戦からちょうど100年目を迎える。この間の二つの世界大戦という歴史的な反省に立って、EUや国際連合がつくられた。二度と戦争は起こしてはならない。平和と安定した国際社会、人道の世紀をつくるための努力を引き継いで、発展させ、安定したものにしていかなければならない。公明党はその先頭に立って、国際社会に信頼される国を築いていきたい。
公明党は今年、50周年という結党以来の節目を迎える。「大衆とともに」との公明党の立党精神は永遠に保ち続けていかなければならない。民衆の幸福を願い、国の安泰、世界の平和を実現していくという公明党の基本的な目標を共有し、頑張っていきたい。議員としての基礎的な力を磨き、全国に形成されたネットワークの力を強めて生かしていく。そして、女性、青年の力を生かしていく。これからも公明党は地に足を着けた現場主義で、頑張っていく決意だ。