e結党50周年 新たな衆望を担う
- 2014.01.06
- 情勢/社会
公明新聞:2014年1月5日(日)付
青年支持者が山口代表にインタビュー
公明党は本年、結党50周年の佳節を迎えます。11.17の結党記念日をどう飾るか。日本の未来に向け、公明党がどのような役割を果たしていくのか。結党50周年の意義や新年の抱負などについて、青年支持者の篠原伸太郎さん(29)=会社員=、村山陽子さん=大学生=が山口那津男代表にインタビューしました。
次の50年へ力強く出発
議員力、ネットワーク磨こう 結党の原点確認し、飛躍の年に
篠原伸太郎さん 結党50周年となる2014年が開幕しました。
山口那津男代表 公明党は、11月17日で結党50周年を迎えます。一つの政党が50年の歴史を刻むこと自体まれであり、日本の政治史の中でも大きな意味があります。大事な節目の時を迎え、50年の歴史を振り返りながら、結党の意義を再確認して新たなスタートを切り、一層、国民の期待に応えていく1年にしていかなければなりません。
村山陽子さん 50年に及ぶ公明党の闘いをあらためて教えてください。
山口 50年前の当時は、自民、社会両党による55年体制下で、両党では吸い上げられない民意が世の中に充満していました。そうした中で、大衆の行き場のない声や要望、期待である「衆望」を担って誕生したのが公明党です。
以来、「大衆とともに」という不変の立党精神を胸に、地域のネットワークを生かしながら、政治の腐敗追及や総点検運動による徹底調査を実施し、国民生活に身近な福祉や教育、中小企業の問題など、さまざまな公明党ならではの実績を積み重ねてきました。今では、国、地方を合わせた3000人に上る議員のネットワークを持ち、政党所属の地方議員の数では第1党です。だからこそ、国民の真のニーズをつかみ取ることが公明党に求められています。
篠原 「次の50年」への出発に向けてどのような党をめざしていますか。
山口 これまで、公明党が国民の期待に応え続け、また今後もそうあり続けていくには、議員一人一人の力をアップさせることが必要です。
特に、現場でニーズをつかみ、国と地方の連携でそれを的確に政策に仕上げる「政策力」が不可欠です。その上で、50年の経験に照らし、政策が実現した後も、現場に即して常に修正し、改善していくサイクルが欠かせません。
また、街頭演説やインターネットを通じた「発信力」の強化や、党勢拡大へ新たな支持層を掘り起こしていく「拡大力」に加え、現場に急行し、迅速・的確に必要な手だてを講ずる「現場力」にも磨きを掛けることが重要です。こうした力を強化し、次の50年へ力強くスタートダッシュをしてまいりたいと思います。
当面の政策課題への対応
復興加速、経済再生が最優先 将来のために社会保障を強化
村山 政策課題について伺います。今年、最も力を入れるテーマは何ですか。
山口 東日本大震災からの復興と経済再生が、引き続き最優先の課題です。
大震災で地震と津波の被害に遭った地域では、まちづくりや住宅の再建など、いよいよ産業や生活の基盤が整っていく局面に入りました。これを、さらに加速しなければなりません。
原発事故が重なった地域は、まだ放射能の影響が残っています。被災者の納得を得る形で生活再建を進める必要があります。
篠原 経済再生に向け、公明党が訴えている賃上げは実現するのでしょうか。
山口 公明党の強い主張で実現した、政府と労働者の代表、経営者の代表が集まる政労使会議や、賃上げする企業への優遇策などで、賞与や基本給を上げる企業も出始めました。この流れを一層、太くするために頑張っていきます。
村山 4月から消費税が8%に上がります。生活に大きな影響が出るとの声も聞きますが。
山口 消費税増税は社会保障の維持・強化が目的です。若い皆さんの将来のために社会保障を充実させて残さなければなりません。
しかし、消費税増税が痛みを伴うことも事実です。その影響を抑えるために、低所得の方々には現金を給付します。子育て世帯の一部への臨時的な給付も公明党の提案で実現しました。
村山 軽減税率は導入されるのでしょうか。
山口 「10%時の導入」は昨年の税制改正大綱で決めました。詳細な制度設計は年末までに固めます。
篠原 山口代表は外交にも力を入れていますね。
山口 外交面でも公明党独自の役割があります。例えば、中国と国交正常化以来、友好関係を保っているのは公明党だけです。与党として政府をサポートする役割も果たしていきます。
連立政権と公明党の役割
政治の質安定し国民に安心感 生活者目線の経験・持ち味発揮
村山 自公連立政権となって1年。自民党との連立で心掛けていることは。
山口 われわれに求められていることは、共に力を合わせて国民が望む優先課題を着実に実行していくことです。自民党とは議員の数も違えば、政党の歴史も文化も違います。同じ政党ではないので、相違点があるのは自然です。しかし、違いがあっても粘り強く協議を重ね、議論を戦わせながら、合意をつくり出し、協調しながら政策を実現していく。両党の持ち味の違いを生かしてこそ、連立政権として国民の幅広いニーズに応えることができるのです。
篠原 公明党が連立政権の一翼を担う意義は。
山口 自公連立政権は、自民党単独では参議院で過半数に届きません。公明党が加わって衆参での「数の安定」が保たれます。数の安定を確保したことで、意思決定、決められる政治をできる基盤が整いました。
しかし、強引に物事を多数決で決めていけばいいというものではありません。やはり国民の要望、バランスを考えた時に、国民生活に密接なテーマで実績を積み重ねてきた経験・持ち味を発揮する公明党が政治の「質の安定」を確保する役割を果たすことで、国民目線に根差した安定した政権運営を行うことができます。
こうした数、質の両方が備わって初めて国民に安心感が伝わります。これからも、安倍政権のもと、共に協力しながら国民の負託に応え、力強く政治を前に進めてまいります。
『青年、女性が輝く社会に/新しい力を生かすモデル示す/若者が希望持てる国へ道開く』
村山 公明党には女性議員がたくさんいます。女性政策も期待しています。
山口 全国3000人の議員のうち、約900人が女性議員です。女性の視点を生かし、数多くの公明党らしい政策や実績が生まれています。
今後も女性が働きやすい雇用環境の整備や子育て支援などに、しっかり取り組んでいきます。
篠原 若者の味方も公明党だけです。若者が存分に活躍できる社会にしていただきたいと思います。
山口 一昨年の衆院選と昨年の参院選で、公明党には多くの若い国会議員が誕生しました。こうした方々を中心に党青年委員会が活発に動いています。
少子高齢化が進む先進国では、若い力をどう育てるかが大きな課題であり、そのモデルを示すことは政治の重要な役割です。
女性や青年の力を新しい力として生かしていこうというのは、世界的な潮流でもあります。公明党は、それを先取りしています。
皆さんが生活しやすく、次世代も育成しやすいような希望を持てる社会をめざし、全力で取り組んでいきます。
皆さんも、どんどん公明党に声を寄せてください。きょうは、ありがとうございました。
篠原、村山 ありがとうございました