e中小企業の進出支援を
- 2014.01.14
- 情勢/国際
公明新聞:2014年1月12日(日)付
州首相に要望
行政手続き簡単に
山口代表ら党訪印団
公明党訪印団(団長=山口那津男代表)は11日午前(日本時間同日午後)、ムンバイでマハーラーシュトラ州のプリトヴィラジ・チャヴァン首相と会談した。竹内譲、岡本三成両国際局次長(ともに衆院議員)が同席した。
席上、山口代表は「近年、(日印両国の)パートナーシップを深め、デリー・ムンバイ間の産業大動脈構想の中心都市として、日本企業が数多く立地し、日本人の居住者も増えている発展ぶりを喜ばしく思う。今後も協力していきたい」と強調した。
チャヴァン州首相は、経済成長と環境保護を両立させるには、自動車のエネルギー効率化が重要と指摘。「日本からのハイブリッド車や、その技術の輸入に加え、日印企業の共同研究開発を検討してほしい」と要望した。
加えて、製造、IT(情報技術)などの分野について、日本から同州への投資促進を「全面的に支援したい」と力説した。
また、山口代表は「日本企業のインド進出には資金的な支援が必要」として「インド州政府のみならず、中央政府も含めてバックアップをお願いしたい」と訴えた。
一方、党訪印団は10日午前(日本時間同日午後)、バンガロールでカルナタカ州のシッダラマイア首相と会談。山口代表は「日本企業の(インド)シッダラマイア州首相と会談する山口代表=10日 バンガロール進出は始まったばかり」とした上で、さらなる企業進出を促すため「スピーディーな行政手続きに努力を」と要望。特に、日本の中小企業は「行政手続きに十分に対応できない」として、「中小企業がここで仕事ができるよう手続きを簡単に、分かりやすくしてほしい」と力説した。
シッダラマイア州首相は、チェンナイ・バンガロール間の産業回廊構想など全てのプロジェクトに対し、「早いペースで手続きを終えるようにしたい」との考えを表明した。
さらに、山口代表はインドでの地下鉄や上下水道など「インフラ整備が日本とインドの製造業を支える源になる」と強調した。
理科大学院教授と懇談
公明党の山口那津男代表を団長とする党訪印団は10日午前(日本時間同日午後)、バンガロールにあるインド理科大学院のバララム教授と懇談した。
同大学院はインドで最高峰の科学系大学院大学。インド国内から優秀な学生が集まり、入学試験の倍率は50倍にも上るという。
懇談の中で山口代表は、「学術面での(日印)共同研究は人を育て、社会を発展させる源になる。教育交流を進めなくてはならない」と主張した。
また、太陽光などを活用した再生可能エネルギーが普及すれば、「低コストで持続的なエネルギー調達ができるようになる」とし、「こうした研究は地球の未来にとって重要な意義を持つ」との考えを表明。これに対し、バララム教授は「インドでは低コストエネルギーへのニーズ(要望)が強い。ほかの国の研究所と協力が可能であれば(共同研究を)やっていきたい」と前向きな姿勢を示した。