e奮闘! 結党50周年に先駆 2万件超の市民相談
- 2014.01.24
- 生活/生活情報
公明新聞:2014年1月24日(金)付
北九州市議会(小倉南区)
吉河 節郎議員
踏切工事やエレベーター設置など
「一人の声」を原点に
相談リスト携え奔走
迅速・誠実な行動貫く
「地域になくてはならない存在」と住民から厚い信頼
北九州都市圏のベッドタウンとして栄え、約21万人が暮らす北九州市小倉南区。閑静な住宅街を横切るJR日豊本線・下曽根―朽網駅間にある「小山田踏切」のそばには、住民と和やかに語らう市議会公明党の吉河節郎議員(62)の姿があった。
同踏切は、幅員が4.5メートルと狭く、行き交う車同士の接触事故がたびたび発生したり、歩行者の安全が脅かされるなど、地域住民の悩みの種だった。近所に住む坂本義親さん(76)は、こうした現状に不安を抱き、2009年1月、吉河議員に相談。これが問題解決への第一歩となった。
吉河議員は、直ちに市建設局東部整備事務所などに実情を伝え、同踏切の拡幅工事実施を要望。議会でも質問し、市側から前向きな答弁を引き出した。一方で、坂本さんの自宅に何度も足を運び、工事の進行状況について丁寧に説明。不在時はメモ書きを残した。
現在、拡幅工事は着々と進んでおり、吉河議員が「今年3月までに完了予定です」と伝えると、住民は一斉に笑顔に。坂本さんは、「今日までどれだけ自宅を訪問してくれたことか。公明党が好きになったよ」と嬉々として語る。また、吉河議員の日ごろの奮闘ぶりに「地域になくてはならない存在」と住民は口をそろえる。
生活の上で困ったことや、さまざまな悩みについて議員と話し合い、解決の糸口を一緒に探る"市民相談"。公明党の結党以来の累計数は、約4190万件(昨年12月末現在)という膨大な数だ。
吉河議員は「公明議員にとって最も基本的な活動が市民相談。日々全力で取り組んでいる」と語る。8期29年間で受理した相談件数は、実に2万件超。「常に迅速、誠実たれ」と自分に言い聞かせ、さまざまな問題解決に東奔西走してきた。
1954年に設立された「葛原保育園」。同区の認可外保育園として、地域の子どもたちの保育を担ってきた伝統を誇るが、少子化により、やがて経営難に直面した。
「あの時は、保育園の存続が危ぶまれていた」。同園の小田一弘理事長(77)は、当時の状況をこう振り返る。いよいよ行き詰まった時、小田理事長の頭に浮かんだのが、地元市議の吉河議員だった。
小田理事長から相談を受けた吉河議員は、手厚い助成を受けられる認可保育園として再出発できるよう、関係者とともに尽力。その結果、同園は2006年4月より晴れて認可保育園となり、「子どもたちの保育環境も整備することができた」と小田理事長は、ほほ笑む。
一人の声が市全域で形となったケースもある。1998年2月に同区在住の一好玲子さん(57)から「市内にある市民福祉センター(現・市民センター)には、いずれもエレベーターがなく、車椅子利用者が困っている」との相談が寄せられた。吉河議員は、直後の議会でエレベーター設置を強く主張。党議員団として、末吉興一市長(当時)に緊急申し入れも行った。
その後、市側から今後建設予定の同センターにエレベーターを設置できるよう、設計変更を行うとの回答があり、現在では、1階建てなどを除く全ての市民センターへの設置が実現。「吉河議員に相談して本当によかった」と一好さんは述懐する。
吉河議員の日課は、市民相談のメモ帳を基にした「相談リスト」の作成。相談日時や内容、進捗状況など、一目で分かるよう記載しているほか、緊急性の高い案件については、赤字で記すなど工夫を凝らしている。「済」の印は、すなわち実績の証。それがずらりと並ぶリストを携え、吉河議員はきっぱりと語る。
「一人の声が原点です!」