e無利子奨学金 拡充せよ
- 2014.02.20
- 情勢/経済
公明新聞:2014年2月20日(木)付
ODA増額で 途上国留学生受入れも
衆院予算委で岡本氏
19日の衆院予算委員会で公明党の岡本三成氏は、奨学金制度のさらなる充実などを訴えた。
岡本氏は昨年4月の同委員会で、無利子奨学金の拡充や、返還困難になった人の延滞金利を、現行の10%から引き下げるよう求めたことなどに言及。2014年度予算案では、無利子奨学金の事業費が156億円増の3068億円が計上され、貸与人員も45万2000人(2万6000人増)と過去最高になると指摘し、「来年度は(奨学金制度拡充の)大きなスタートになる」として、政府の見解を求めた。
これに対し、下村博文文部科学相は、奨学金は無利子が基本だとの認識を示し、「経済的理由により進学を断念することがないよう、引き続き無利子奨学金の拡充に努める」と答えた。
また岡本氏は、日本の政府開発援助(ODA)に関連して、開発途上国からは、自国の若者に高水準な日本の教育を受けさせたいとの要望も多いと強調。ODA予算の増額について岸田文雄外相の認識を聞いた。
岸田外相は、1999年から外務省も途上国の人材育成支援などに関わっていると説明し、「ODAを活用した留学生の受け入れに積極的に取り組みたい」と述べた。