e風評、風化に立ち向かう
- 2014.03.12
- 情勢/社会
公明新聞:2014年3月12日(水)付
生活再建、心のケアに万全
山口代表
公明党の山口那津男代表は11日午前、国会内で記者会見し、同日で東日本大震災から3年を迎えたことについて、「厳しい現実に直面している方々の実態を受け止め、直視して寄り添う活動を続けていく。風評被害と風化の"二つの風"に敢然と立ち向かっていく」と強調し、あらためて復興加速への決意を述べた。
山口代表は8、9の両日に、宮城県石巻市と福島県郡山市を訪れ、仮設住宅に住む被災者と懇談したことを踏まえ、復興公営住宅など住居を早く提供し、「生活再建の見通しを立てられるようにすることが重要だ」と力説。
避難生活の長期化に伴い、心のケアにも配慮する必要性を指摘し、「とりわけ小さい子どもに影響が長く残らないよう、行き届いたケアが必要だ」と訴えた。
東京電力福島第1原発事故からの福島再生に向けては、計画的な除染の実行や汚染水への適切な対応、廃炉への着実な取り組みを進めるとともに、「再生可能エネルギーの拠点として福島が実績をつくれるように支援する。避難している方々の今後の帰還や生活の見通しを立てられるようにする。こうしたことに配慮しなければならない」との認識を示した。
一方、山口代表は集団的自衛権に関する与党協議に備え、「政府の憲法解釈について、(1年生議員も含めて)きちんと共有することが出発点だろう」と述べ、党内に政府の憲法解釈について勉強する場を設ける考えを表明した。
勉強会の時期や進め方は今後検討するとした上で、「現実に直面している安全保障の環境なども踏まえながら、議論していくことになるのではないか」と述べた。