e復興へ住宅再建急務
- 2014.03.31
- 情勢/社会
公明新聞:2014年3月29日(土)付
重油流出 漁業者への支援訴え
参院本会議で平木氏
参院は28日の本会議で、2012年度決算の概要報告と質疑を行い、公明党から平木大作氏が質問に立った。
平木氏は、東日本大震災復興特別会計に関連して、「災害公営住宅の整備の遅れが深刻だ」と指摘。高台移転などの妨げとなっている土地収用の要件を緩和するため、与党が25日に復興特区法改正案を国会に提出したことにも触れながら、住宅再建への具体的な取り組みをただした。
安倍晋三首相は、これまでに4度の加速化措置を打ち出してきた結果、「現在、住宅の建設は約7割で事業が始まり、来年3月末までに1万戸を超える工事が完了する見込みだ」と答弁した。
また、平木氏は、沈没した貨物船から重油が流出し、千葉県富津市などの海岸に流れ着いた問題で、現地視察を踏まえて漁業者の被害状況を報告。「地元漁協は操業停止を強いられている。経営支援策を早急に打ち出すべきだ」と強調した。
林芳正農林水産相は漁業被害に対する補償について、「当事者間の話し合いが円滑に進むよう、側面的な支援を行う」と述べたほか、漁業共済の早期支払いなどを「関係機関に指導した」と答えた。
このほか平木氏は、財政の再建に全力を尽くすよう訴えた。