e賃上げの波を全国に
- 2014.04.28
- 情勢/社会
公明新聞:2014年4月27日(日)付
雇用、生活の安定へ全力
メーデーで山口代表
公明党の山口那津男代表は26日午前、東京・代々木公園で開かれた連合主催のメーデー中央大会に、自民党総裁の安倍晋三首相ら主要政党の代表と共に出席し、「公明党はどこまでも生活者の目線に立ち、暮らしの現場の課題に粘り強く取り組む」と訴えた。公明党代表がメーデーに招待され、出席するのは14年ぶり。
山口代表は、公明党の提案で設置された「政労使会議」で賃金上昇や雇用確保の方向性が示されたことに触れ、「(労働組合が)春闘を通じて一定の成果を勝ち取られたことに敬意を表したい。この波が家計、地域経済、中小・小規模企業、全国津々浦々に及ぶよう全力を尽くす」と力説した。
また、日本が人口減少社会に向かう中、「女性や若者、高齢者、障がい者などが活躍できる『全員参加型社会』への移行が不可欠だ」と指摘。その上で、今後の雇用・労働政策の在り方については「多様な働き方などさまざま提案されているが、労働者の雇用と生活の安定をしっかり確保することも同時に大切だ」と強調した。
さらに山口代表は、公明党が女性の就労機会の拡大に向けて、育児休業給付の拡充などに取り組んできたことを紹介し、「仕事と子育て、介護などが両立できるよう、環境整備をさらに進める」と表明。若者の雇用についても、非正規労働者数の高止まりや「ブラック企業」問題を念頭に、「総合的、体系的な取り組みが重要だ。法律の制定も視野に入れ、若者の学び直しやキャリアアップを支援していきたい」と語った。