e年金過払い 返還公平に
- 2014.05.20
- 情勢/社会
公明新聞:2014年5月20日(火)付
荒木氏 原発賠償の指針充実せよ
19日の参院行政監視委員会で公明党の荒木清寛氏は、日本年金機構のミスで過払いを受けた年金受給者が過去5年間の過払い分を返還しなければならない点に言及。厚生年金から国民年金への資格変更を忘れた専業主婦に年金が多く支払われている問題では、過去の過払い分の返還を求めていないにもかかわらず、「『年金事務所のミスで払いすぎた5年分は返せ』というのはおかしい」と訴えた。
赤石清美・厚生労働大臣政務官は、対応を検討する意向を示した。
一方、荒木氏は、東京電力福島第1原発事故の賠償をめぐる紛争の和解を仲介する「原発ADR」での和解事例を原子力損害賠償紛争審査会が示す賠償指針に反映させるべきだと強調。
具体的には、特定避難勧奨地点(ホットスポット)から外れた福島県伊達市の住民が東電の賠償を求めて原発ADRを活用し、東電が和解案を受け入れた点に触れ、「他のホットスポット周辺住民にも今回の和解案の考え方を及ぼしてほしい」と強調した。