e台風8号復旧支援急げ
- 2014.07.14
- 情勢/気象
公明新聞：2014年7月12日（土）付
党対策本部が政府に国道、避難所確保を要望
公明党の台風8号警戒対策本部（本部長＝井上義久幹事長）は11日、衆院第2議員会館で会合を開き、台風8号と梅雨前線による被害状況について、内閣府、防衛省、気象庁、厚生労働省から説明を受け、今後の復旧支援に万全を期すよう要望した。
井上幹事長をはじめ、同対策本部の石田祝稔事務局長（衆院議員）、長沢広明事務局次長（参院議員）らが出席した。
冒頭、井上幹事長は、台風8号による大雨などの影響で、全国各地で甚大な被害が相次いでいることを踏まえ、「実情を聞き、（党として）しっかり対応したい」とあいさつ。
気象庁は、台風8号により沖縄本島地方が記録的大雨となったほか、台風周辺の湿った南風と梅雨前線の影響で大気の状態が不安定になり、長野県など局地的に猛烈な雨が降った所があったと報告。内閣府は、大雨に絡んだ全国各地の人的被害は11日午前8時現在、死者3人、重軽傷者62人（消防庁調べ）に上る一方、台風に備え早くから避難勧告が出されたことで、被害が比較的小規模になっていると指摘した。
会合では、台風で初の特別警報が沖縄本島地方に発表されたことや、今後の政府の対応などをめぐって意見交換。この中で、井上幹事長は特別警報の運用に関して、「（国民に対する）今後の発表の仕方などを検証すべきだ」と訴えた。
また出席議員は、9日に土石流が発生し、男子中学生1人の死者が出た長野県南木曽町への支援を要望。具体的には、通行止めとなった国道の早期復旧や、町議会の議場に避難する人のために空き家の活用を含めた避難所の確保を要請した。
農業被害が深刻
石田氏ら 高知・香美市で実情聞く
公明党の石田祝稔衆院議員は11日、台風8号の影響で農業施設などが大きな被害を受けた高知県香美市を視察し、関係者から状況を聞いた。これには池脇純一県議のほか、比与森光俊、織田秀幸の両香美市議らが同行した。
一行が訪れた同市土佐山田町岩次では、一帯に立ち並ぶビニールハウスが軒並み損壊。鉄の骨組みがねじ曲がり、ハウス全体が上から押しつぶされたような状態で、コンクリートの基礎部分も一部が壊れていた。
ハウスでニラを栽培している武田真広さんは、「収穫前の作物は雨に当たるとすべてダメになる」と厳しい実情を話し、約650坪のハウスが全壊した西内信行さんは「再建するには数千万円かかる」と肩を落とした。
市防災対策課によると、今回の被害は、台風8号の接近に伴う突風によるもので、竜巻の可能性もあるとみられており、関係部局による調査も開始された。石田氏らは「地元の産業を守るために、支援策を検討したい」と語っていた。
