e広島土砂災害 大量のがれき処理に全力

  • 2014.09.02
  • 情勢/気象

公明新聞:2014年9月2日(火)付



浮島政務官が仮置き場視察



浮島智子環境大臣政務官(公明党)は1日、大規模土砂災害に見舞われた広島市を訪れ、政府の現地対策本部長の西村康稔内閣府副大臣と共に、住宅や道路に流れ込んだ大量の土砂やがれきの仮置き場になっている伴西公園(同市安佐南区)を視察。市当局から説明を受けた。

その後、浮島さんは市役所で松井一実市長と会い、意見を交換。松井市長は「多角的な面からまちづくりを考え直さねばならない」と述べ、浮島さんは「住民の安全のために県、市と連携していきたい。環境省としても全力でサポートする」と応じた。

市の試算によると、今回の土砂災害で処分が必要な土砂などの総量は東京ドーム0.4杯分に相当する計50万立方メートルで、昨年10月の伊豆大島の土石流で東京都が試算した約17万立方メートルを上回る。これらの土砂は現在、安佐南区3カ所、安佐北区5カ所の計8カ所の仮置き場に一時的に集められている。

この土砂などを最終処分するためには、土砂とがれき、コンクリート、プラスチックなどを仕分けする必要がある。市は同市南区出島の市有地に分別プラント施設を年内に建設し、土砂を分別処理した上で、市南部の広島港付近にある県の出島処分場と港湾埋め立て事業地(第3工区)に運び、最終処分する方針だ。

しかし、分別施設の完成には4カ月ほどかかり、今後も現在の仮置き場で足りるかどうか分からず、新たな仮置き場の確保が課題となっている。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ