e北海道に一時 大雨特別警報
- 2014.09.12
- 情勢/気象
公明新聞:2014年9月12日(金)付宮城でも観測史上最多
公明、被害現場に急行
北海道西方の海上にある低気圧の影響で、11日は未明から北海道南西部と東北地方を中心に局地的に猛烈な雨が降った。気象庁は午前5時35分に石狩地方に、その後、空知地方と胆振地方の大半に大雨特別警報を発表。午後4時すぎ、同警報を解除したが、引き続き土砂災害や低地の浸水、河川の氾濫に最大級の警戒を呼び掛けた。札幌市の延べ約78万1000人、岩見沢市の約8万6000人など12市町が避難勧告を出していたが、午後5時すぎまでに全て解除された。
公明党北海道本部は11日朝、大雨特別警報が出されたのを受け、「大雨・土砂災害対策本部」(稲津久対策本部長=衆院議員)を設置、被害状況などの調査を開始。佐藤英道衆院議員は、札幌市議会公明党(本郷俊史会長)と共に同市南区内に急行し、精進川の氾濫によって起こった市道真駒内滝野線が崩落した状況を視察した。
道議会公明党(森成之団長)の安藤邦夫議員は、白老町竹浦地区で、吉田和子町議と共にシイタケを栽培するビニールハウスや製造工場の浸水現場を調査。被災した森産業株式会社東日本支社の坂内重人取締役支社長は「従業員は無事避難できたが、63棟のハウスが全て浸水し、商品の製造ができない状況」と説明した。
安藤議員はこの後、神山哲太郎・苫小牧市議と同市有珠の沢地区の土砂崩れ現場を視察した。
一方、宮城県石巻市では11日未明から早朝にかけて観測史上最大の1時間91ミリ、総雨量157.5ミリの猛烈な大雨に襲われた。東日本大震災で地盤沈下している市内各地では、冠水被害や土砂災害が多発している。これを受けて、公明党石巻市議団の伊藤啓二、渡辺拓朗、桜田誠子の3議員は同日、被害状況の調査と被災者の激励に歩いた。
野村瑞子さんが暮らすみなし仮設住宅は、床上30センチまで浸水。後片付けに追われる野村さんは、訪れた市議団に「これから泊まる場所を探さなければいけない。震災前の暮らしに戻れていないのに、追い打ちをかけられたようなものだ」と窮状を訴えた。
東日本では11日夜遅く、北日本(北海道と東北)では12日にかけて局地的な大雨が続く見込み。広い範囲で大気の状態が不安定なため、落雷や突風にも注意が必要。