e「識字で自立、地域も発展」
- 2014.09.16
- 情勢/国際
公明新聞:2014年9月14日(日)付
日本ユネスコ協会連盟が現地報告
寺子屋運動への協力でカンボジア職員が謝意
読み書きを学ぶ識字教育は平和の根幹―。日本ユネスコ協会連盟のカンボジア事務所職員で、9月8日の「国際識字デー」に合わせて来日したクラン・バンタイ氏らが12日、東京都新宿区の公明党本部を訪れ、本紙に対し、連盟が同国で行う教育支援活動の「世界寺子屋運動」について、現地の状況を報告した。
これまで本紙では、未投函はがきを回収し、換金して教育施設(寺子屋)の建設などに充てる「書きそんじハガキプロジェクト」への協力を呼び掛けてきた。
カンボジアでは12カ所の寺子屋で、識字教育や、成人女性を対象とした手工芸品作りなどの職業訓練を実施。クラン氏らは「寺子屋の活動が、貧困層の経済的自立や地域の発展につながっている。さらに、教育を通して男女平等や衛生管理への意識も高まっている」と強調した。また、はがき回収に協力した本紙購読者に対し、「困っている時に助けてくれる人が真の友だ」と謝意を表明した。