eQ&A スクールソーシャルワーカー

  • 2014.09.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年9月24日(水)付



いじめや虐待、貧困など 教育相談の専門家
来年度予算 約3倍への増員めざす



Q スクールソーシャルワーカー(SSW)とは?

A SSWは、社会福祉士や精神保健福祉士の資格や福祉の知識を持つ、教育相談の専門家です。文部科学省は、SSWをスクールカウンセラー(SC)と並ぶ教育相談の両輪と位置付けています。

Q SCとの違いは?

A 児童・生徒個人に働き掛けるSCと異なり、SSWは福祉の観点から不登校やいじめの問題をはじめ、虐待や貧困といった家庭や生活環境を含めた問題に対応し、改善に向けて福祉関係機関などとも連携します。

Q 配置状況は?

A 日本の教員は、欧米主要国に比べて勤務時間や仕事量などの面で負担が大きく、児童・生徒に向き合う時間が少ないことが経済協力開発機構(OECD)などの国際機関からも指摘されています。そのため、SSWは、深刻化する教育問題へ迅速かつ的確に対応するため、教育現場での活躍を期待され、今年度は全国で約1400人が配置されています。

一方、福祉関係の資格を持たない教員OBなどをSSWとして配置している自治体も多く、福祉と教育に精通した人材の養成が急務となっています。

Q 公明党の取り組みは?

A 公明党はこれまで、教育現場の声を受け、SSWの増員などを訴えてきました。今年7月には、党文科部会(山本香苗部会長=参院議員)が、下村博文文科相にSSWの配置拡充、人材養成を提言しました。

こうした公明党の主張を受け、文科省は来年度予算概算要求で、SSWを今年度の約3倍の約4200人に増やすことを盛り込みました。

また、安倍晋三首相は今月18日、今後5年間で1万人の配置をめざすと表明しました。

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