e結党50年 公明党を語る
- 2014.10.01
- 情勢/解説
公明新聞:2014年10月1日(水)付
作家・元東京都副知事 青山氏
地域密着の政策が強み
これからも弱者の味方で
公明党は結党の翌1965年、都議選で23人全員当選を果たし、以来、現在に至るまで一貫して都議会のキャスティングボートを握っています。私はその2年後に都庁に入りましたから、都庁職員として長い間、公明党の都議さんと議論しながら政策をつくってきたと言っていいと思います。
公明党の議員の特徴は、常に人々の意見を聞いて、人々の生活や地域に密着したところから政策を出してくるところです。地に足がついている。たとえば患者が少人数である難病について行政の目が届かず医療費助成の対象になっていないときに真っ先にそれを指摘したのは公明党でした。
大気汚染の主因は当初、硫黄酸化物、それから窒素酸化物へと変化していきましたが、その後問題となった浮遊粒子状物質の危険性を早くから指摘したのも公明党でした。国政も都政も、政策は本の中にあるわけでなく人々の事業や生活の中にあります。自治体議会は本来的に執行機関が出してくる政策の追認やチェックのための機関ではなく、自ら政策立法することが求められているわけですが、それを最もよく体現しているのが公明党だと思います。
私は都庁時代もその後も都市政策を自分の活動の中心としていて、区市町村の政策のお手伝いをしています。従って地域をよく歩いているのですが、どこのまちでも、公明党議員が自転車や徒歩で歩いているのによく出会います。街角で演説している姿を見ることもあります。駅頭での演説はどの政党もやりますが、駅から遠い街角でも演説するのは公明党だけではないでしょうか。全国の自治体議員が地域に密着して活動し、そこから政策が出てくるのが公明党の強みだと思います。自治体職員の立場から見ると、たいへん頼もしく感じます。
医療、福祉、教育、中小企業、貧困、住宅、防災、環境、消費者、食品安全、農業、平和、順不同で思いつくまま並べてみましたが、いずれも今日、公明党が熱心に取り組んでいる印象が強い分野です。こうしてみると、やはり公明党は弱者の味方です。おかげで日本の社会が健全に保たれています。私は自治体職員でしたから、基本的に弱者、少数者を尊重する気持ちを持って仕事をしてきたつもりです。政治や行政が強者の味方ばかりしていたのでは世の中の安定は保てません。
結党50年、本当におめでとうございます。これからの50年も、弱者の味方を貫いてほしいと心から期待しています。