eコラム「北斗七星」
- 2014.10.14
- 情勢/社会
公明新聞:2014年10月13日(月)付
「出社時に顔が合っても『おはよう』のあいさつもない」。知人の管理職のつぶやきに、コラム『しあわせのトンボ』(毎日新聞)のくだりが浮かんだ。「ギスギスした人間関係だと、『おはよう』『お疲れさん』の型通りのあいさつはもちろん(中略)声を掛け合うことすらない」◆そのコラムは次のように続く。「しかし良好な関係だと、上司が部下に掛ける『やあ』の一声だけで、『君の頑張ってるの、わかってるぞ』といった(中略)メッセージが伝わる」。臨床心理士の話だという◆こんなふうに気持ちが通じる人間関係を築く第一歩は、やはりお互いのあいさつだろう。言葉を交わせば気分もよくなる。その気分について東京新聞のコラムに『ごきげん!』という一文があった。筆者はスポーツドクターの辻秀一さん◆氏は言う。「自分の機嫌こそ、人生を豊かに生きるための最も大事な宝物の一つです。にもかかわらず宝物である自分の機嫌をいとも簡単に手放し、不機嫌で生きている人がたくさんいます。機嫌がよければ人間の機能は間違いなく上がります」◆また「あの人のせいで機嫌が悪くなって」と言っても「機嫌が悪くなって損をしているのは世界中でたった一人、自分だけです」と指摘する◆あいさつを心掛け、毎日を気分よく過ごしていきたい。(六)