eコラム「北斗七星」

  • 2014.11.11
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年11月11日(火)付



1975年に、ある即席ラーメンのコマーシャルが物議を醸した。男女のタレントによる「私作る人、僕食べる人」との会話が、性別による役割分担を固定化し差別的だと批判され、CMは中止となった◆役割分担といえば、国会議員なら法律を作ること。しかし、中には「私(法律を)作る人、あなた守る人」と考え違いしている議員もいるのではないか。一連の政治資金をめぐる問題もそうだ。法律を作った本人が自ら範を示さなければ、国民の政治不信は募るほかない◆ただ、巨額の贈収賄事件などが相次いだ時代から比べると、与野党問わず「報告書を一目見れば分かるような単純な内容」(岩渕美克・日本大学教授=6日付本紙)が多い。それだけ「政治とカネ」については規制や透明化が進んできた◆そのリード役こそ公明党だ。政治腐敗の温床とされた政治家個人への企業・団体献金の禁止や、1円以上の政治資金支出の領収書公開などを次々と実現。結党時の綱領で宣言した「腐敗政治との戦い」を貫いてきた◆その模様は、このほど発刊された『公明党50年の歩み』に詳しい。野党時代は「公明党の独壇場」「解散の引き金に」との見出しが躍り、与党になってからは「粘り強く自民党を説得」などの記述が目を引く。「清潔な政治」は公明党の変わらぬ原点だ。(幸)

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