e税の公平性確保が重要
- 2014.11.14
- 情勢/経済
公明新聞:2014年11月14日(金)付
軽減税率導入の意義
"家計重視"の公明党に期待
神野直彦 東京大学名誉教授に聞く
軽減税率を導入する意義などについて、東京大学名誉教授の神野直彦氏に聞きました。
―なぜ、軽減税率の導入が必要なのですか。
人が生活をしていく上で欠かせないものに対する税率を低く抑え、そうでないものの税率を高くすることが、課税の公平性を維持する上で重要だからです。
食料品などの生活必需品の税金が上がっても、生きていくために、人は消費をしなくてはいけません。だからこそ、そうした品目に対する重い課税は避けるべきだというのが軽減税率の基本的な考え方です。
―公明党への期待は。
経済社会を豊かにしていくには、企業だけでなく、家計も支えていく必要があります。公明党は、家計を支援していくことで経済全体の活性化を進めていく視点を持った政党であることを評価していますし、自民党と違う視点を持った公明党が政権内にいる意味は大きいと感じています。
公明党に期待しているのは、社会保障制度をさらに充実させ、家計を支えるセーフティーネット(安全網)を強化していくことです。失敗しても支えてくれる制度があれば、新しい事業にチャレンジする意欲は高まります。こうした動きを加速させて、経済を成長させていく視点を大事にしてほしいと願っています。