e経済界に賃上げ要請
- 2014.11.20
- 情勢/経済
公明新聞:2014年11月20日(木)付
政労使会議 「好循環」へ2年連続
政府は19日、経済界、労働界の代表と構成する「政労使会議」を開き、企業収益の改善を賃金上昇や消費拡大につなげる「経済の好循環」を実現するため、昨年に続いて経済界に賃上げを要請した。
今年4月の消費税増税や物価上昇の影響で個人消費が冷え込み、7~9月期の実質GDP(国内総生産)は2四半期連続のマイナス成長となった。政府は、賃上げで消費活動を下支えし、景気のてこ入れをめざす。
安倍晋三首相は会議で「今年の年末でも賃金が上がっていくという展望を示せれば、好循環の2巡目は大きく前進していく」と強調。「円安のメリットを受け、高収益の輸出型大企業には、賃金支給総額の増額や設備投資、協力企業のコスト上昇の価格転嫁といった積極的対応が求められている」と指摘した。
経団連の榊原定征会長は会議後に記者団の取材に応じ、「来春の賃上げは必要だ。収益拡大を図って賃上げに結び付ける最大限の努力をしたい」と述べた。