eコラム「北斗七星」
- 2014.11.28
- 情勢/社会
公明新聞:2014年11月28日(金)付
秋の雨には、「惏露雨」との呼び名もあるという。寒々しさや悲しみの感情が込められている。「雨のことば辞典」(講談社学術文庫)で知った。長野県北部地震で被災した、山あいの村に降る雨を名指ししている気がした。二次災害が広がらぬことを願うばかりだ◆多くの被災者が、すぐに訪れる雪深い冬に避難生活を余儀なくされる。公明党の漆原良夫中央幹事会会長らは、直ちに被害調査と住民の激励に赴き、住宅確保や生活支援に全力を尽くすことを約した◆東日本大震災の被災地では、大雨が降るたび、不安を抱く人が少なくない。宮城県石巻市と女川町を結ぶ国道398号は、地盤沈下の影響で冠水による通行止めが多発。同町の仮設住宅を訪れた井上義久幹事長に、住民からは、「病院への道路を確保して」との願いが寄せられた◆3.11から3年8カ月余、公明党は40人超の国会議員が被災3県に密着。地元議員とのネットワークを駆使し、現場の声から震災復興を着実に前進させてきた◆その闘いは、「地道なアンケート活動を継続しているのは公明党だけ」(村井嘉浩・宮城県知事)、「公明党の支えがなければ復興は進まなかった」(内堀雅雄・福島県知事)などと評価されている。衆院選の大きな争点である震災復興のさらなる加速へ、公明党は総力を挙げる。(川)