eコラム「北斗七星」
- 2014.12.08
- 情勢/社会
公明新聞:2014年12月6日(土)付
先日、名古屋市博物館で、1573年に織田信長がはだしで戦う家臣の兼松正吉に与えたとされる足半が展示されていた。足半は、かかと部分がない短いわらじで、軽くて走るのに便利なものだった◆正吉はこれを家宝とし、子孫は正吉の肖像画に足半を描き込んだ。歴史の秘話が詰まった足半を見て、一人の家臣の働きをたたえた信長の心遣いが胸に迫った◆公明党議員も一人一人に心を砕き行動している。最近も女性市議が、ALS(筋萎縮性側索硬化症)のため人工呼吸器を付け在宅で生活する一人の市民とその家族への支援を拡充させた。24時間、目が離せない実情を議会で訴え、訪問介護の給付時間数の上乗せを可能にした◆前衆院議員(衆院選候補)は一人の少女の未来を開いた。同氏は昨年、自らの意思で中学から海外に留学した少女の保護者から、保護者の転勤等やむを得ない理由以外で留学した帰国子女は公立高校に編入できないとの相談を受けた。調査すると、1988年に文部省(当時)から出された通知によって編入への道が閉ざされていた。そこで文部科学省に通知の変更を要請し実現。これにより少女は日本の高校に編入でき、今年、大学入試にも合格したという◆衆院選は終盤に突入。公明党こそ、一人の人を大切にする政治を貫くと訴え抜きたい。(典)