eコラム「北斗七星」

  • 2014.12.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年12月11日(木)付



結束する与党に、主要野党は連携して応戦――そんな図式で始まった衆院選は、投開票日まであと3日となった。「風雪に耐えた自公連立」(安倍首相)の前に、にわか仕立ての野党連携が成功するはずもない。ただ、国民の思いは複雑だ◆NHKの世論調査(8日報道)によると、自民、公明両党が衆議院の過半数議席を獲得することに対して「望ましい」「どちらかといえば望ましい」の合計は51%で、「どちらかといえば望ましくない」「望ましくない」の合計41%を上回っている◆その一方で、自民党に対抗できる勢力を持つ野党ができることについて「期待する」は、「大いに」と「ある程度」を合わせると69%に達する。政治の安定を重視しながらも、「自民圧勝」に不安も感じているようだ◆公明党の役割は重要である。安保法制をめぐる閣議決定に見られるように、公明党は憲法9条の枠を超えるような法整備を、決して認めなかった。公明党の主張を反映し「必ずしも内閣、あるいは自民党が最初に考えていたとおりにはなっていない」(伊吹前衆院議長)ことはよく知られている◆時代に対応して「加憲」論議は当然だが、戦争放棄を定めた9条の第1項、戦力の不保持等を定めた第2項は堅持しなければならない。平和国家の道を進む政治を貫きたい。(山)

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