e経済を再生、復興加速
- 2014.12.17
- 情勢/社会
公明新聞:2014年12月17日(水)付
衆院選勝利受け
井上幹事長に聞く
公明党が35議席を獲得した第47回衆院選の結果や、今後の政権運営について、井上義久幹事長に聞きました。
―衆院選の結果をどう総括しますか。
井上義久幹事長 急な解散・総選挙で、年末のご多忙な中にもかかわらず、また寒さも日に日に増し、たとえ吹雪となっても、献身的なご支援を寄せていただいた全国の党員、支持者の皆さまに、心から御礼申し上げます。公明党にとって結党50年を迎えた直後の衆院選であり、「次の50年」への緒戦という重要な意義もありました。党員、支持者の皆さまにも、まさに同じような思いで、かつてないほどのご支援をしていただいたと感じています。
そのおかげで公明党は、公認候補を擁立した9小選挙区で完勝。比例区では、これまで何度も挑戦してきた東北と九州・沖縄ブロックで悲願の1議席増、南関東と東海ブロックでは2005年衆院選以来の3議席を回復し、合計35議席を獲得することができました。小選挙区比例代表並立制となった1996年以降、公明党が衆院で獲得した過去最多の議席です。
連立合意の政策断行
公明への期待に応え 軽減税率導入なし遂げる
―自民、公明の与党両党で安定過半数を超える議席を獲得しました。
井上 今回の衆院選は、自公連立政権の2年間を問う政権選択の選挙でした。自公で選挙協力し、政権を安定的に運営できる多数を得た意味は、連立政権が進める東日本大震災の復興加速、経済再生、社会保障と税の一体改革などに対する一定の評価と受け止めています。引き続き、これらをしっかり進めてほしいという国民の声を受け止め、さらに加速していきます。
―特に公明党が議席増を果たした要因は。
井上 「大衆とともに」の立党精神や現場第一主義、議員や党員、支持者のネットワーク。これらを通じて、言葉だけではない、公明党が50年の歩みの中で培った生活者目線の政治姿勢に、国民の期待が高いと感じました。これからも公明党が与党間の合意形成とともに、国会の論戦を通じた与野党間の合意形成を積極的にリードしていきます。
―野党に対する支持は広がりを欠きました。
井上 国民の信頼を得られなかったということだと思います。与党の政策に明確な対案を示すこともありませんでした。もちろん、野党に寄せられた民意も忘れてはいけません。できるだけ幅広く多様な民意を反映することが、政治の信頼と安定につながります。
―今後の政権運営の方針は。
井上 多くの議席を獲得したといって、与党に"おごり"があってはなりません。自公政権への高い期待に応えるという重責に身が引き締まる思いです。15日に自公両党が結んだ連立政権合意では、2年前の政権合意を尊重した上で、政策課題に全力で取り組む方針を確認しました。
―具体的な政策は。
井上 個人消費と地方経済の活性化へ、景気対策をただちに実施するとともに、自公政権の経済政策「アベノミクス」を推進し、景気回復の流れを中小企業や家計に広げていくことを第一に掲げました。
消費税の軽減税率については、17年度からの導入をめざし、与党間で対象品目などの検討を急ぎます。衆院選を通じ、軽減税率に多くの支持を得たと実感しています。その思いに応えるため、公明党は消費税率10%への引き上げと同時に導入することをめざします。
合意形成の政治をリード
来年4月 統一地方選完勝に全力
―明年4月の統一地方選に向けては。
井上 「次の50年」へ党の基盤を揺るぎないものにしていくには、今回の衆院選に続いて、統一地方選にも勝たなくてはなりません。統一地方選の最大のテーマは地方創生です。地方議会に軸足を置いてきた公明党だからこそ、地方創生を担う力があることを訴え、全員当選を断じて果たしていく決意です。