e震災から地域経済の復興へ
- 2014.12.17
- 情勢/社会
公明新聞:2014年12月17日(水)付
リニューアルした「道の駅」が好評
公明が一貫して推進
茨城・日立市
茨城県日立市で先ごろ、「道の駅 日立おさかなセンター」がリニューアルオープンし、好評を博している。同センターは既存の施設に機能を加え、「道の駅」として認定されたもので、全国でも珍しいという。東日本大震災後の市の経済発展、風評被害の払拭を目的に推進してきた市議会公明党(助川吉洋幹事長)のメンバーはこのほど、同センターを視察し、担当者に現状を聞いた。
風評被害の払拭に一役
2カ月で集客が15万人超
茨城県東海村から国道245号で日立市へ北上すると見えてくる「道の駅 日立おさかなセンター」。1992年に完成してから、日立市の"玄関口"として、にぎわいを見せていた。
それが東日本大震災後、福島第1原発事故による風評被害で同市の観光客は、例年の約半数にまで激減。同センターも打撃を受け、地域経済に甚大な被害が及んだ。
こうした事態を受けて公明党の額賀俊彦市議(当時)は、以前から主張していた道の駅の整備を強く求めた。その後も、市議会公明党が経済面における復興対策として、2012年度の予算要望などで引き続き訴えた。
その結果、同センターは今年4月、駐車場(109台駐車可能)や24時間利用可能なトイレの完備、道路・観光情報を発信する情報提供施設の整備を行い、「道の駅」として認定を受けた。
さらに9月下旬には、リニューアルオープンして集客数は大幅に増え、11月末までの約2カ月間で15万人を超えた。
同センターでは、風評被害を払拭するため、地魚の放射性物質の分析結果を発信し、安全性をアピールするなど、海産物による地域経済の復興に取り組んでいる。センター内の各店舗では地魚の販売促進に努め、中でも、海鮮丼の「味勝手丼」や、買った海鮮食材を敷地内で焼いて食べられる「海鮮浜焼き」などの売れ行きが好調だ。市の担当者は「新鮮な海産物を、その場で食べられるので需要が多い」と話す。
市は今後、県内にある他の道の駅にパンフレットを置き、リニューアルされたホームページなどでも周知を図っていく。
視察後、助川幹事長は「各地に日立市の魅力を伝え、集客が増えるように情報発信をさらに推進していきたい」と語った。