eコラム「北斗七星」

  • 2015.01.05
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年12月27日(土)付



机に積まれた本は300冊になろうか。新聞の切り抜きや心に残った言葉を書きとどめたメモは床から机の高さまで達している。それらを整理していて、あるメモを見つけた◆「勝負の神様は細部に宿る」。サッカー・ワールドカップの日本代表監督を2度務めた名将、岡田武史氏の言葉だ。昨年12月2日、NHK「プロフェッショナル・重圧に打ち勝つ必勝術」で放送されたとある。目にとまるよう蛍光ペンで文字が塗られていた◆結党50年から「次の50年」へ。衆院選に加え、各地方選でも公明党は勝ち進み、あす投票の福岡・福津市議選を残すだけとなった。しかし、勝利を重ねても決して忘れてはならないことがあろう。岡田氏の言葉には、大切な原理が込められているように思う◆実は衆院選の公示前、党の支持者から1枚のファクスをいただいた。電車を待っていた数分間、ある予定候補の街頭演説を聞き、「失望した」というのだ。演説中、通行人へ言葉を掛けるたびに、前後の内容がつながらなくなっていたらしい◆「演説をまともに聞いている人なんていないと思われていないか。小さな場面での言動を大事にしてもらいたい」。文面は厳愛に満ちていた。「たびたび、些細なことから重大な結果が生じるものだ」とはカエサルの箴言だ。気を引き締め何事にも全力で、と誓い進みたい。(田)

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